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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

第13回 社内雰囲気良し! 研修制度充実! スペシャリストを育てる企業特集

1社目 社会福祉法人大三島育徳会/2名参加

 大三島育徳会は、世田谷区で高齢者介護事業と障害者支援事業を営む社会福祉法人です。今回のツアーでは特別養護老人ホーム「博水の郷」を訪問し、施設の見学、福祉機器の説明会、若手社員との交流会等を行いました。

「博水の郷」施設内の様子 「博水の郷」施設内の様子

ツアー内容

研修についての説明と施設の見学
 「地域に根ざした社会福祉」を法人理念とする、大三島育徳会。世田谷区に9拠点、15事業所を展開し、高齢者介護と障害者支援に取り組んでいます。参加者が訪問したのは特別養護老人ホーム「博水の郷」。ここにはショートステイ、デイサービス等の施設が併設されており、介護が必要な方々の暮らしをサポートしています。人事担当の佐藤さんの説明によると、ここで働くのは介護と福祉のスペシャリストたちですが、全員が最初からスペシャリストだったわけではなく、育成する仕組みがあると言います。
 「私たちは事業ごとに年間を通した教育計画を立て、新人を1年かけてゆっくりと育成していきます。入社後の研修期間だけでなく、配属後の教育にも力を入れており、エルダー制度(1人の新人に、担当する先輩が1人ついて指導する仕組み)を導入しています。さらに資格取得を支援する制度もあります。私たちの仕事は一人でできるものではなく、チームで行う仕事ですから、自分が“こうしてもらったら嬉しいな”ということを、支援が必要な方にはもちろん、職員の間でも進んでできることが大切なのです」
 説明を聞いた後は、デイサービスのフロアを見学。参加者が思わず、「とても温かな雰囲気ですね」と言うように、暖色系の照明が設置された部屋には、優しい音楽が流れています。利用者にできるだけ気持ち良く、きれいに過ごしてほしいということから、美容室のような洗髪台も設置しています。フロア全体は広々としていて、朝は利用者全員で体操をしたり、歌を歌ったりするそうです。

 次に、特養ケアマネジャーの片桐さんの案内で、特別養護老人ホームのフロアを見学しました。ここは、施設に通うのではなく、滞在する利用者が使用しているフロアです。
 「部屋のタイプや女性だけの居室など大きく4つのグループに分かれていて、定員は90名です。フロア全体が回廊型の作りになっていて、行き止まりがないように設計されています」
 参加者は、1人部屋や3人部屋等を見学しましたが、どの部屋もホテルのように清潔なこと、また3人部屋でもしっかりとした仕切りでプライバシーが守られていることに感心していました。

  • 育成の仕組みについて説明を受ける様子育成の仕組みについて説明を受ける様子
  • 特別養護老人ホームを見学する参加者特別養護老人ホームを見学する参加者

福祉機器の説明と若手社員との交流会
 続いて、参加者は福祉機器(車椅子や歩行器)、自助具(障害を持つ方の生活を助ける道具)の説明を受けました。担当してくれたのは、山本副介護長です。山本副介護長さんは「私たちの仕事は、画一的に食事のお手伝いをしたり、お風呂に入るお手伝いをしたりということではなく、“一人ひとりの生活をコーディネートする仕事”です。その人に合ったケアをするためには、福祉機器や自助具の力を借りる必要があります」と言って、まず車椅子を見せてくれました。病院等でよく使われる車椅子とは少し違い、腰や背中が曲がってしまった高齢者用に背もたれが調整できるもの、リクライニングできるもの、足載せ台を調整したり外したりできるものなど、一人ひとりの体型に合うように形が変えられ、実際に動かしながら説明をしてくれました。
 他にも、手首が自由に動かず、食事をしにくい人が楽に食べられるように角度が付いているスプーン、飲み物でむせないようにとろみを付けるための補助食品などを見せてもらいました。

 最後に、若手社員3名が参加して、交流会を開催しました。参加者からの「この仕事をしていて楽しいと感じるのはどんな時ですか」という質問に、「利用者が笑顔になってくれた時」、「夜勤明けに利用者がお疲れ様と声をかけてくれると、活力が湧いてきます」と回答。また、「仕事の悩みはどのように解消していますか」という質問には、「常に目配り、気配りしてくれる先輩方がたくさんいるので、この悩みはこの先輩、この心配事はこの先輩というように、皆さんに話を聞いてもらって解消します」と回答してくれました。

  • 車椅子について説明してくれた山本さん車椅子について説明してくれた山本さん
  • 若手社員との交流会の様子若手社員との交流会の様子

参加者の声

 参加者からは、「とても温かい雰囲気の職場だった」、「介護や福祉に対するイメージが変わりました。私も働いてみたい」という感想が聞かれました。

  • 現場の声を聞いて介護や福祉のイメージが変わったという参加者現場の声を聞いて介護や福祉のイメージが変わったという参加者

2社目 株式会社葵製作所/8名参加

 午後からは八王子市の葵製作所を訪問しました。同社は精密板金から大型の筐体(機械や電気機器を収める箱)の溶接加工までを請け負う総合板金加工業の会社です。参加者はここで、会社説明、社内および工場見学、そして若手社員と社長を交えた交流会を体験しました。

訪問を記念して集合写真を撮影 訪問を記念して集合写真を撮影

ツアー内容

会社説明と社内見学
 「葵製作所へ、ようこそ」と参加者を笑顔で迎えてくれたのは、長谷川社長。同社は、手の平サイズの精密部品から2メートルを超える大型筐体まで、顧客の要望に応じた特注品を手がける総合板金企業です。1971年に個人創業した歴史のある会社を、前職は化粧品会社の美容部員だったという長谷川社長が受け継いだのは4年前のこと。
 「最初は、社員だけでなくその家族の生活もかかっているんだと考えるとプレッシャーが大きくて、逃げ出したいと思ったこともあります。でも、気持ちを強く持って状況を受け入れるということも大事です。当社には、良い社員がたくさんいることに改めて気付きました。それからは、物事を明るく前向きにとらえるようにしています。今は良い経営をして、“社員が幸せに働ける会社”、“社員が自ら考えて、よりよくしたいと思える組織”を目指しています。そして、当社に関わる全ての人との絆を大切にしながら、当社の加工技術を後世に残したいと思っています」

 社内は、大型の製品を扱う第一工場、精密機器を扱う第二工場、プログラミングを担当するNC課、営業部、検査や発送等を行う管理部に分かれています。
 参加者は2つのグループに分かれ、社内を見学しました。案内をしてくれたのは同社の若手社員で営業部の石川さん、管理部の金子さんです。
 金子さんが先導するグループは、まずNC課を見学。そこでは、女性社員がプログラミングに取り組んでいました。参加者からの「プログラミングに関する知識は入社前からあったのですか」という質問には、「入社後に、勉強しました」と回答。実は同社には社外研修の参加費用を全額負担してくれる制度があり、NC課の壁面にはこれを利用して受けた数々の研修の修了書が飾られていました。未経験でも就職できるのかと気になっていた参加者は、回答を聞いて安心したようです。

  • 参加者を笑顔で迎え入れてくれた長谷川社長参加者を笑顔で迎え入れてくれた長谷川社長
  • NC課での説明をメモを取りながら聞く参加者NC課での説明をメモを取りながら聞く参加者

工場見学と社員との交流会
 続いて、工場を見学しました。精密機械を扱う第二工場、大型機器を製作する第一工場を順に回ると、参加者が普段見ることのない大きな機械(溶接機、旋盤、レーザー加工機など)がそこかしこにあり、大きな音と工場独特の匂いや雰囲気に、参加者は圧倒された様子です。
 その後は検査場の見学へ。検査といっても同社が扱うものはすべて特注品のため、基本となる幾つかの項目をチェックした後、オーダーに対してきちんと応えられているかのチェックもしていくとのこと。検査場へ運んで検査できる機器は大きさが限られるため、大型のものは工場の台の上で計測するそうです。

 社内を見学した後は、社員との交流会が実施されました。2つに分かれた参加者のグループに、長谷川社長と石川さん、金子さんの若手2名がそれぞれ加わりました。参加者から入社の決め手を聞かれた金子さんは、「転勤がないこと、土・日にきちんと休めること」と答え、学生時代にやらなくて後悔したことを聞かれた石川さんは、「勉強ですね。テストで良い点を取るための勉強ではなく、もっと自分のためになることを勉強すれば良かったです」と振り返りました。
 長谷川社長は、就任直後のプレッシャーの大きさを語り、「しかし、“いいとこ探し”をするようになったら、気持ちが楽になりました。社内をそういう目で見たら、良い人材がいて、良い技術がある。ポジティブな考えをしていると、人が集まってきます。考え方次第で物事は良い方向に進むので、皆さんも何でもプラスに考えて、ぜひ楽しんで就職活動をしてください」という言葉をいただき、交流会を終えました。

  • 工場内を見学する参加者工場内を見学する参加者
  • 貴重な意見を伺った交流会貴重な意見を伺った交流会

参加者の声

 「ものづくりの世界でも、未経験で挑戦できる企業があるとわかった」、「社長のお話から、ポジティブな気持ちの大切さに気付いた」という声が挙がっていました。

  • 交流会の話から様々な気付きを得た参加者交流会の話から様々な気付きを得た参加者

まとめ

 1社目の大三島育徳会は、施設の見学・福祉機器の説明会・若手社員との交流会を通じて、働く方が介護の必要な方にどのような気持ちで接しているかや働く環境に感謝する気持ちをたくさん聞くことができました。
 2社目の葵製作所は、女性の参加者が多かったこともあり始めての製造現場に驚いている様子でした。また女性経営者の話も興味津々でした。
 2社を見学し、社内の働きやすい雰囲気を見たり・実際に現場をみてイメージが変わったという意見ができました。何より参加者がより前向きな気持ちになっている感想が聞けたことが印象的でした。

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