<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

第22回 長い歴史の中で、若手社員がイキイキと活躍する企業特集

1社目 イワツキ株式会社/18名参加

 イワツキの創業は1923年。大人用紙おむつや医療用ガーゼなど、医療・介護用品の製造・販売を手掛け、今年で95年を迎えます。そんなイワツキ本社を訪れ、社員の方々の話をお伺いするとともに、オフィスの見学なども行いました。

社内で記念撮影 社内で記念撮影

ツアー内容

採用担当者からの会社説明
 イワツキ本社に一行が到着すると、まずは採用などを手掛ける総務課の石井良介さんから会社概要の説明がありました。

 「当社の創業は、大正12年。東京の千駄ヶ谷で大量の脱脂綿を仕入れ、それを小分けにして販売する小分け屋としてスタートしました。現在は、病院、救急、デンタル、ヘルスケアの四つの分野で幅広い製品を開発・製造し、病院・高齢者施設・事業者向けに販売するBtoB企業です」

 同社には新潟にメインの工場があり、そこで綿製品を製造しているほか、ほかの仕入先に依頼して製造してもらう場合もある、と石井さん。病院や高齢者施設など、ある意味人が弱った場面でなくてはならない製品が多いですから、社会的使命の大きい事業だと自負している、と力強く事業内容を紹介してくださいました。

 会社の歴史と事業内容に続いて、同社で扱っている製品の紹介がありました。テーブルの上には、ガーゼ、脱脂綿、包帯、紙おむつ、尿とりパッドなど同社が手掛ける製品が並べられ、営業担当の社員から製品についての説明がありました。

 「病院や高齢者施設などで扱われる製品が多いですから、なかにはなじみのないものもあるでしょうが、ガーゼにはサイズや仕様など実に様々あります」

 学生たちは並ぶ製品を思い思いに手に取っては、製品をつぶさに観察。学生たちの間から、「ガーゼに色の付いた糸が入っているのは、ナゼですか?」という質問が飛び出しました。

 「これは手術用のガーゼで、レントゲンに写る特殊な糸が入っています。手術後、もし万が一体内にガーゼが残ってしまったという場合でも発見できるよう、製品開発にあたっては万全の安全対策もしています」と丁寧な返答がありました。

 その後、学生たちはオフィス内の見学へと向かい、製造本部、製品開発本部、営業本部などを見て回りました。加工場を訪れたときには、ガーゼの折り畳み作業中でした。

 「折り畳みの作業をしながら、不良品などをチェックしています」と、社員の方が作業内容を説明してくださいました。

座談会
 オフィス見学を終えると、ツアー恒例の座談会が開かれました。

 学生からは「どうしてこの会社を選んだんですか?」、「中小企業で働く魅力って何だと思いますか?」、「仕事でもっとも大事なことは何だと思いますか?」といった質問が次々に投げ掛けられました。

 ある社員の方は、「医療・介護製品というのは、社会的貢献度が高く、必要とされている仕事ですから、誰にでも胸を張ってこんな仕事をしているんだと話ができます。それだけに、自信を持って仕事に取り組めると考えて、この会社を選びました」と入社動機を語ってくださいました。

 また、中小企業の魅力については、「社員の顔が見えるところ。大きな組織ではないので、人となりまでよく分かった上で仕事ができるのは、とても働きやすいと思います」と働く環境が紹介され、仕事で最も重要な点についてはという質問にはこんなお答えがありました。「お客様はもちろん、社内の人とも協力して仕事を進めていかなければなりませんし、顔が見えない相手と電話だけでやりとりすることも少なくないですから、コミュニケーション能力が大事になります。業務を遂行していくうちにコミュニケーション能力も磨かれますよ」と、不安を覚える学生にも勇気を与えてくださいました。

 ツアーを締めくくってくださったのは、前出の石井さんでした。

 「就職活動であれこれ情報を見聞きすると、ああしなければならないのか、こうでなければならないのではないかと悩んでしまう方も多いと思います。もちろん、ビジネスの面では身に付けていかなければならないことはたくさんありますが、自分らしさを否定する必要はありません。むしろ、個性はどんどん出して頑張っていってほしいと思います」と就職活動に向けてのエールを送ってくださいました。

  • 事業内容を説明する総務課石井良介さん事業内容を説明する総務課石井良介さん
  • オフィス見学の様子オフィス見学の様子

学生の声

 参加した学生からは、「実際に企業の中でどのように皆さんが仕事をしているのかを見る機会はなかなかないので、貴重な体験になりました」、「小規模な中小企業は、社員の人となりまで分かるので、働きやすいのではないかと実感させられました」、「どんなことを考えて就職活動に臨めば良いのか、たくさんヒントを得られました」といった感想が出るなど、有意義な体験となったようでした。

  • 質問をする学生たち質問をする学生たち
  • 座談会の様子座談会の様子

2社目 森平舞台機構株式会社/18名参加

 森平舞台機構は、緞帳(どんちょう/舞台と客席を区切る幕)や照明、回り舞台や床の昇降など、舞台を裏で支える「舞台機構」の設計、製作、施工を手掛けて100年を越える老舗企業です。今回は、森平舞台機構本社を訪れ、代表取締役をはじめ社員の方々の話をお伺いしました。

社内で記念撮影 社内で記念撮影

ツアー内容

森健輔代表のお話
 ツアーは、営業部、技術部、保守部といった各事業部のオフィス見学からスタート。

 一通り見て回った学生たちに森健輔代表が事業内容についてお話してくださいました。

 「創業の明治39(1906)年というのは、夏目漱石が『坊ちゃん』を発表した年でもあります。当時、ちまたに芝居小屋や演芸場がたくさんできて、その舞台装置を専門に手掛けたのが当社の始まりです。明治から大正、昭和という激動の時代を経て、戦後の復興期に入ると劇場やホールが全国各地に作られ、市民会館などの舞台設備や、放送局のスタジオなどの照明も任されるようになり、成長を遂げてきました」

 舞台装置という今まで知ることのなかった世界は、好奇心をくすぐるのに十分だったのでしょう。どの学生も熱心に聞き入っていました。

 続いて、社員の方より教育制度についての説明がありました。同社では入社後、営業、設計、施工、メンテナンスなど、各事業部の仕事を順番に経験するジョブローテーション制度を敷いているといいます。

 「ジョブローテーションを終えると、それぞれに配属先が決まり、今度はOJT形式で先輩社員について仕事を学んでいきます。OJTを導入する企業は少なくありませんが、当社の特徴は、少し年上の先輩が担当に付いて仕事面だけでなく生活面の悩みなどもサポートするメンター制度を取り入れているところです」

 特徴はそれだけではないと社員の方はこう続けました。

 「個々のやる気に合わせて、ビジネスマナーから様々な専門知識まで身に付けられる120種類にも及ぶ多彩な研修制度を用意して、社員の成長をサポートしています」

 学生たちは、その充実ぶりに一様に驚きの表情を浮かべていました。

座談会とグループワーク
 その後、社員4名の自己紹介が行われ、社員を交えての座談会が行われました。

 学生からは、「どんなところに仕事のやりがいを感じますか」、「社員から見て、会社の強みだと思うところはどんなところですか」といった質問が相次ぎました。

 技術部の社員は「舞台設計に携わる技術者としては、ここをもっとこうしてほしいといったお客様の要望をいかに解決していくかがモチベーションです。そうした過程を経て完成した舞台で行われる公演を見たときには、大きなやりがいを感じます」と仕事の醍醐味をお話してくださいました。

 また、営業部の社員の方は会社の強みについて、「100年続いている会社だということですね。ときにはお客様から、自分が入社するはるか以前の先輩たちのことを聞かされ、『あの時は、よくやってくれた』とその功績を褒められたりすることもあります。そういったときには誇らしいですし、伝統の重みを感じます」という同社ならではの逸話が紹介されました。また、総務部の社員の方からは「数年前から当社は健康経営に力を入れています。有給休暇が取りやすくなり、ノー残業デーなども導入されました。社員のための制度作りに全社的に取り組んでいるところが、当社の大きな強みだと感じます」と働きやすい同社の環境が紹介されました。

 座談会の後は、学生たちはグループワークにチャレンジしました。テーマは「森平舞台機構のキャッチコピーを考えてみよう!」。チームに分かれて話し合い、自分たちが感じた会社の魅力を込めたキャッチコピーを考え、チームごとに代表を前に発表しました。

 あるチームが考えたキャッチコピーは、「私を成長させる舞台がここに」。社員教育や健康経営にも力を入れていて、社員一人ひとりを大切にしている会社だと感じたところから、こうしたコピーを考えました」とプレゼン。続いて発表したチームは、「時代時代に合わせて柔軟に経営方針を変えてきたところや、舞台装置というのは華やかな舞台を支える縁の下の力持ち的な存在だと感じ、『光を支える影のヒーロー』というキャッチコピーにしました」とはつらつと発表しました。

 グループワークを終えると、締めくくりとして森大取締役から学生たちにメッセージが贈られました。

 「新しい会社が100年後に残っている確率は、500社に1社だといわれます。その確率は、0.002%。飛行機事故に遭う確率は0.005%ともいわれていますから、それよりも低い確率です。その中で当社はなぜ100年も続けてこられたのか、それは時代に合わせて変化してきたからだといえるでしょう。今後も続けていくためには、変化に対応できる人材を育てていかなければなりません。そう考えるからこそ、当社は教育制度に力を入れています。今日のこの機会が皆さんの就職活動のヒントになれば何よりです」

  • 事業内容を説明する森健輔代表事業内容を説明する森健輔代表
  • オフィス見学の様子オフィス見学の様子

学生の声

 参加した学生からは「舞台装置を専門に扱う会社があることを初めて知り、中小企業の裾野の広さに興味が湧きました」、「研修制度が充実していて、自分のペースで成長していける企業だと思いました」、「健康経営に取り組んで社員の家族の健康まで把握していると聞いて、安心して働ける会社だと思いました」といった感想が出るなど、視野が広がったようでした。

  • 学生にメッセージを贈る森大取締役学生にメッセージを贈る森大取締役
  • 座談会の様子座談会の様子

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