<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

中小企業しごと魅力発信プロジェクト 東京カイシャハッケン伝 東京カイシャハッケン伝

文字サイズ

menu

TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

第7回 優れた教育環境。社員が大きく成長する企業特集

1社目 株式会社TOK/16名参加

 TOKはプラスチック製の機構部品(機械設計のみで様々な動きを出す部品)を製造しているメーカー。製造している機構部品にはベアリング、ロータリーダンパーなどがあり、同社が扱うベアリングは、冷蔵庫やキャビネットの引き出し、ロータリーダンパーは便座やピアノの蓋など、それぞれ家庭にある家電や機器に使用されるなど、身近なところで活躍しています。今回はそんなTOKの本社を訪問し、社長や社員の方々のお話を聞いてきました。     

高橋一芳会長を囲んで記念撮影 吉川桂介社長を囲んで記念撮影

ツアー内容

社長からのお話
ツアーのスタートを飾ったのは吉川桂介社長。まずは経営に必要なものについて、学生に分かりやすくお話してくださいました。   

「会社経営には必要な資源があると考えています。それは『ヒト』、『モノ』、『カネ』、『情報』です。人が情報を収集し、得た知識で物を生み出し、それがお金となるんです」

そう話す吉川社長は、とりわけ人を大事な要素と位置付け、人を大切にするために様々な制度を実施していると続けます。

 「家族や友人と会う時間をしっかりと確保して、メリハリのある生活を送ってほしいという考えから、残業をなるべくしないよう指導しています。結果、1か月の残業時間は平均で11.1時間。さらに、毎週金曜日はノー残業デーとして全員が定時退社をしています」

また、同社では月額3万円の住宅手当を支給するほか、約180コースから選べる通信教育受講費を全額会社負担にするなど人を大切にするさまざまな制度も導入しているといいます。

 職場環境の整備としてユニークなのが、上司、同僚を問わず名前で呼び合う文化です。社長も例外ではなく、さん付けで呼ばれているといい、社員間のコミュニケーションを円滑にしているそうです。新卒社員の5年以内の離職率が0%という驚異の数値を示しているのは、こうした文化や制度の導入があってのことでしょう。

 吉川社長はさらに続けます。

 「私が社員に期待をしているのは特別なことではありません。明るく挨拶をしてくれる、言われなくても自分で考えて行動する、失敗を恐れずチャレンジする、周りの人と協力できる、といったことです。当たり前のように思えますが、これらの基本がしっかりと身に付いている人は会社で重宝されるでしょう。ぜひ、就職活動の参考にしてください」

 さらに学生たちのために、会社選びのポイントもお話してくださいました。

 「私見ですが、独自の経営理念を持ち、その考えに沿った事業を展開しているか否かが大切なのではないでしょうか。理念は指針になりますから、何をゴールとし、どのように進んでいくのかはっきりしなければ、社員は前を向いて働いていけません。そこをきっちり見極めてください。ほかにも他社と差別化できる強みを持っているか、常に新しいことに取り組んでいるかといったことも大切ですが、それにも増して会社の方向性と自分の夢が一致していることが重要だと思います。ぜひ、自分の夢や目標と合っている会社を見つけてください」

座談会
 続けて、ベアリングの性能をテストする試験測定室や、事務デスクが並ぶ業務フロアなどを見学したのち、座談会が開かれました。入社4年目で海外営業を担当している社員はこんな話を切り出しました。  

 「既製品しか扱わない会社が多い中、お客様の話を聞いて要求に沿ったカスタマイズをするというのが当社の強みです。英語については、私もそんなに得意ではありません。2週間~3週間ほどの海外出張を1年に2、3回行いますが、事前に必ずメールでレジメを送って、それに沿って話を進めていくので、特に堪能でなくとも問題ありません」

 入社1年目の女性社員は、自身の経験をもとにして就職活動のアドバイスをしてくださいました。

 「やりたいことが見つからないときは、とにかく色んな会社を見て回ることが大事。その中で、これは無理だなとか、これならできそうといったことが見えてくるはず。でも、外から見ているだけだと分からないこともあるので、できたらインターンシップにも参加してほしいですね。その仕事に就いたときの自分がより鮮明にイメージできると思います」

 座談会は40分ほどで終了。最後に吉川社長からエールを頂きました。

 「皆さんのように、私も昔は学生でした。その先輩から一言。勉強やアルバイトも大切ですが、学生のうちに目いっぱい遊んでください。社会に出たら、学生のような長い休みはそう取れるものではありません。今のうちに休みを利用して、大いに遊んでください。遊びの中でしか得られない経験が、あなたを成長させてくれることもきっとあります。たくさん遊んだら、次は全力で勉強や就職活動をする。皆さんが良い会社と巡り合うことを祈っています」

  • 会社概要を話す吉川社長会社概要を話す吉川社長
  • 工場見学をする学生たち工場見学をする学生たち

参加者の声

「会社見学だけでなく、就職活動に関するアドバイスもたくさん頂けたので参加して良かった」と話す学生や、「独自の技術で戦っている会社は格好良いと思った」と振り返る学生もいるなど、それぞれが就職活動のヒントを得られたようでした。

  • 座談会に参加していただいた社員の方々座談会に参加していただいた社員の方々
  • 座談会の様子。学生たちはメモを取るなど真剣な様子座談会の様子。学生たちはメモを取るなど真剣な様子

2社目 株式会社アーク情報システム/15名参加

 今回訪問したアーク情報システムは、セキュリティソフトや業務系アプリなど、幅広い分野のソフトウェア開発を手掛けています。中でも、橋梁のような大型構造物や河川や海洋を対象とした、数値解析分野については創業時からノウハウを蓄積し、地震応答解析や津波解析を武器にニッチな市場を開拓し続けています。  

佐藤順一社長を囲んで記念撮影 佐藤順一社長を囲んで記念撮影

ツアー内容

社長からのお話
 ツアーは佐藤順一社長のお話からスタートしました。   

 「当社は、いわゆるコンピューター関連産業に属する企業です。この業界を大別すると、ブロードバンド回線などを扱うICTインフラ関係、パソコンやモバイル機器などを製造するハードウェア関係、そして弊社のようなソフトウェア開発企業に分けられます」

 さらに、同じソフトウェア開発会社にも様々な種類があると佐藤社長は続けます。

 「大きなところでいうと、資本の出どころと何をどのように作っているのかで分けられます。まず資本別には、メーカー系、銀行などのユーザー系、独自資本の独立系に分類できます。一方の何を開発しているかでの分類ですが、これにはパッケージソフト、業務系ソフト、ゲームソフトなどが挙げられます。そして、業態が人材派遣か受託か、または自社開発かという分類になります」と佐藤社長は説明し、アーク情報システムは「独立系」で、「パッケージソフトの自社開発」と「業務系ソフトの受託開発」を行う会社であると紹介されました。

 話はさらに進み、コンピューター関連産業に携わる面白さについて紹介してくださいました。

 「この業界は、クラウド、IoT、AIなど目まぐるしい勢いで新たな技術が生み出されています。ですから、最先端の技術に携わっていたいと考えている方や、常に新しいことを学ぶのが好きな方にとってはやりがいのある分野です。興味のある方はぜひ、チャレンジしてください」

 佐藤社長は話を終えると、質疑応答の時間を設けてくださいました。この絶好のチャンスに、学生たちから「構造解析などの専門分野に詳しくなくても入れるのか」、「文系の採用も行っているのか」といった質問が相次ぎました。

 「専門分野については各部で勉強会が行われていますし、先輩に教わったり、自分で勉強したりしながら身につけていくので、入社時の知識は重視していません。学ぶ意欲があり、コンピューターを利用して課題解決することに面白みを感じられる人なら、文理関係なく活躍できます」

 質疑応答を終えると、社員の方々との座談会に移りました。

座談会
 まずは研修制度について、入社2年目の社員がお話してくださいました。

 「入社後は2か月間の研修があります。社会人としての心構えやマナーを身に付ける社会人教育と、基本的なプログラムの書き方などを学ぶ技術教育を受けます。それを終えると各部署に配属され、今度はそれぞれにOJT、つまり先輩に教わりながら仕事を進めていきますので、特に不安に感じたことはありませんでした」

 アプリ開発などをしている入社1年目の女性社員が話してくれたのは、入社のきっかけについてでした。

 「中小企業しごと魅力発信プロジェクトの『東京カイシャハッケン伝!』のサイトを見て、人材の育成に力を入れている企業ということを知り、応募しました。もともと文系で、プログラミングの知識がなかったのですが、その分、分からなかったことが理解できるようになったときには達成感があります」

 座談会は50分ほどで終了。最後に、取締役の坂口博俊総務人事部長からのお話でツアーは締めくくられました。

 「就職活動をしていると、入社することがゴールのように思えてしまいますが、そこはスタートラインに過ぎません。大事なのは、その会社で自分は働き続けられるのかという視点です。悔いのないよう精いっぱい、就職活動を頑張ってください」

  • 佐藤社長による会社説明を聞く学生たち佐藤社長による会社説明を聞く学生たち
  • 座談会に参加していただいた社員の方々座談会に参加していただいた社員の方々

参加者の声

 「社長や社員の方の話を聞いていたら、プログラミングに興味が出てきた」と話す学生たちの中に、「以前、別日程のトーキョー・シゴト・ワゴンに参加して、実際に働いている人の話や業界の話を聞き、とても就職活動に役立っているので今回も応募しました」と話す学生もいました。それぞれが有意義なツアーと口をそろえ、今後の就職活動に大いに活用したいと抱負を語ってくれました。

  • 座談会風景座談会風景
  • 学生たちは積極的に質問をしていました学生たちは積極的に質問をしていました
CONTACT

東京都主催
「中小企業しごと魅力発信プロジェクト」運営事務局

TEL03-3479-0293
(電話受付 平日 9時30分〜18時30分)
FAX03-5413-3020
Mail
東京都
Facebook Twitter
Facebook Twitter
江戸っ子1号プロジェクト 中小企業しごと魅力発信 取り組みレポート キャラクタープロフィール モノづくり、ものがたり TOKYO はたらくネット 東京しごとセンター 東京都産業労働局からのお知らせ 東京カイシャハッケンツアー 冊子バックナンバー
pagetop

CONTACT お問い合わせ

東京都主催「中小企業しごと魅力発信プロジェクト」運営事務局

〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館15階(アクセスヒューマネクスト内)

TEL:03-3479-0293 (電話受付 平日 9時30分〜18時30分)

FAX:03-5413-3020

※本事業の事務局は、東京都より㈱アクセスヒューマネクストに運営を委託しております。