<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

第5回 社員と社員の家族を大切にする。社員第一主義の社長率いる企業特集

1社目 大和合金株式会社/17名参加

 大和合金は銅合金を製造している老舗企業。銅合金とは読んで字のごとく、銅と金属を混ぜ合わせて作る金属のことで、大和合金ではその溶解から鋳造、鍛造、さらには強度検査までワンストップで行っています。今回はそんな大和合金の工場見学や社員の方々との座談会が開かれました。   

小川潤社長や社員の方々と記念撮影 会社の敷地内で記念撮影

ツアー内容

萩野社長のお話と工場見学
 「当社はニッチな世界でナンバーワン、小粒でもぴりりと辛い会社を目指しています。銅合金という金属を初めて知ったという人も少なくないと思いますが、当社の銅合金は鉄道、航空機、光ファイバーケーブルなど、至る所で使われています。皆さんが一度は行ったことがあるでしょう、有名テーマパークのジェットコースターにも使われているんですよ」と萩野源次郎社長が挨拶し、同社で働く方たちのプロフィールを紹介してくださいました。  

 「65歳以上でも現役で働いている職人の方もいますし、近くの女子大学から入社してきた若い女性社員や海外出身の社員もいます。年齢や性別、国籍が違っても互いに多様性を認め合える会社だと自負しています。また、夫婦や親子で勤めている社員が多いのも当社の特徴。親子3代で大和合金という社員はまだいないので、24年後の100周年までには実現したいですね」

 拍手とともに萩野社長のお話は終了。続けて工場見学に出発。まずは溶解させた合金をさらに強靭にするための熱処理の工程。熱処理は両脇からガスバーナーのような炎が吹き出しているガス炉に銅合金を入れて行います。ガス炉は人がすっぽり入ってしまうほどの大型のもの。熱処理が終わり、ガス炉の扉がゆっくりと開くと10メートルほど離れた見学者にまで熱が伝わって、中からは真っ赤に熱せられた銅合金が出てきました。学生たちはその迫力に圧倒されている様子。「ものづくりに興味があったけれど、実際の現場を見たのは初めて。温度や音、においなどその場にいなければ分からないことを感じることができた」と、臨場感に圧倒された声がそこここから聞こえてきました。さらに、ドロドロに溶けた銅と金属を混ぜ合わせる溶解や、合金を叩く鍛造など、どれも日常では見られない現場を見学しました。  

座談会
 続いて社員の方々との座談会が行われました。海外営業を担当している社員の方には、「もともと銅合金に興味があった?」、「入社前から英語は話せた?」といった質問が寄せられました。

 「恥ずかしながら入社以前は銅といったら銅メダルぐらいの知識しかありませんでした。それでもこの会社のアットホームな雰囲気にひかれて入社したんです。知識は自分で勉強したり先輩や上司から教わったりして身に付けていきましたね。英語も同じで、同僚に海外出身の社員がいて、社内で英会話教室を開いているので、同僚に教わりながら勉強しています」  

 子育て中の社員には、「入社を決めたポイントは?」、「勤続年数の長い人が多いのはなぜ?」といった質問が投げかけられました。  

 「会社選びのポイントは様々あると思いますが、現実的なところで言うと通勤時間も大切。子育てをしながら1時間や2時間かけて通勤するのは大変です。長く勤めている人が多いのは、私のように時短勤務にしてもらうなど、事情に応じて考慮してくれる環境があるからだと思っています」  

 座談会終了後、萩野社長の挨拶でツアーは締めくくられました。  

 「就職してからも頭の片隅に今日のことを置いておいてくれると嬉しいです。いつでもまた気軽に会社に来てください。こんな仕事に就きましたとか、どんなことでも結構です。今日は皆さんに会えたことを嬉しく思います。就職活動、ぜひ頑張ってください」  

  • 会社概要を説明する萩野源次郎社長会社概要を説明する萩野源次郎社長
  • ガス炉での熱処理工程を見学する学生たちガス炉での熱処理工程を見学する学生たち

参加者の声

 ツアーを終えた学生からは、「社長や社員の人柄からアットホームな会社ということが伝わってきた」、「大学で金属の研究をしているので、とても興味深かった。実際の現場を見られたのは貴重な経験になった」といった感想が寄せられました。それぞれ、働くことやものづくりについて学ぶ有意義な時間になったようでした。   

  • 銅と金属を混ぜ合わせる溶解の工程も見学銅と金属を混ぜ合わせる溶解の工程も見学
  • 座談会では、どんな質問でも気さくに答えてくださいました座談会では、どんな質問でも気さくに答えてくださいました

2社目 株式会社大迫/15名参加

 建物の壁や床を塗り上げる左官工事業を手掛ける株式会社大迫。今回は大迫正茂社長のお話や社員の方々との座談会のほか、左官体験もさせていただきました。   

大迫正茂社長を囲んで記念撮影 大迫正茂社長を囲んで記念撮影

ツアー内容

大迫正茂社長と大迫美恵子専務のお話
 「今日は暑い中、参加していただきましてありがとうございます。当社には若い職人が増えつつありますが、それでもまだまだ人材不足なのがこの業界の現状です。少しでも左官に興味を持ってもらえればと思います」と大迫社長が挨拶し、ツアーがスタート。若手の育成に力を入れているというだけに、ツアー参加の学生への対応も慣れている様子。   

 「一昔前までは、技は盗め、見て覚えろという、いわゆる徒弟制度の業界でした。最初の1年は壁塗り材料を練るばかりでコテなどとても持たせてもらえない。それが今の時代に通用するはずがありません。当社では昔気質の慣例をなくし、腕の良い職人がマンツーマンで指導する教育制度を実施し、そのための研修所も設け、若手指導にあたっています。いわゆる、叩き上げの職人からの反発も覚悟しましたが、全くの杞憂で懇切丁寧に教えてくれています。そのおかげで若い人材も育ってきました」

 続けて大迫美恵子専務が登壇し、若手の採用やそのフォローについてのお話がありました。

 「左官という伝統技術を絶やさないためにも、5年ほど前から高校の企業説明会に参加するようになりました。北は青森から南は沖縄まで機会があればどこへでも足を運ぶようにしています。寮を完備し、研修所も設けて若手のフォローをしています。さらに、お子さんを地方から東京に出した親御さんの不安を少しでも和らげようと、入社式や研修の様子を写真に撮ってお送りするなどのフォローも行っています。ここまでする会社は決して多くはないと思いますが、親身になって対応することが信頼を生み、ひいては若手の定着率も上がってくるものだと思っています」

 拍手とともにお話は終了。続いて社員との座談会が開かれました。

座談会と左官体験
 若手の男性社員に寄せられたのが「左官の難しいところは?」、「やりがいは?」といった質問。

 「技術が未熟だと、コテ波といって波を打ったように段々になってしまいます。そうならないようにするには日々の鍛錬が欠かせません。ですから、きれいに仕上げられたときはやりがいを感じますね。また、プライベートで自分が施工した壁を見かけたりすると、自分があの壁を仕上げたんだと誰かに自慢したくなります。やはり形に残るというのはモチベーションにも繋がりますね」

 座談会に参加していただいた女性社員の方にも、「左官になろうと思ったきっかけは?」「左官の面白さは?」といった質問が多数寄せられました。

 「自分で何かを作るのが好きでケーキ屋さんに勤めていたのですが、もともと憧れていた建設業界への思いも断ち切れないでいました。自問自答した結果、ケーキ作りは趣味でも続けられるけれど、家を作るのは趣味ではできない。そう割り切ることができ、建築の学校へ通い直し、左官という仕事に就くことになりました。実際に左官の仕事をしてみると、壁塗りの作業そのものが楽しいですし、出来上がったときの達成感もあります。手を動かすのが好きな人だったら、男女関係なく左官の仕事も候補に入れてほしいですね」

 座談会を終えると研修所に移動し、そこで左官体験を行いました。コテと材料を載せる盛板を受け取り、見よう見まねで壁を塗っていく学生たち。「固まってうまく塗れない!」、「これ見て。結構うまくない?」などと、楽しみながら左官体験をしていきました。最後に大迫社長のお話がありました。

 「本日はお越しいただいて、本当にありがとうございました。左官の仕事に少しでも興味を持っていただければ、これほど嬉しいことはありません。ぜひ、これからの就職活動の参考にしてください」

  • 若手の育成について話す大迫社長若手の育成について話す大迫社長
  • 座談会は現場で働く社員の方々のお話を聞く貴重な場になりました座談会は現場で働く社員の方々のお話を聞く貴重な場になりました

参加者の声

 ツアーを終えた学生からは「職人の方は簡単そうにやっているけれど、実際は力加減が微妙で繊細な作業。初めて職人の方の技を間近で見れた」といった感想が寄せられました。また、「今までは流通、倉庫、船会社などを見ていたが、一度、考え直してみようと思う。世の中には自分が知らない仕事がまだまだたくさんあるということに気付いた。視野を広げて就職活動をしていきたい」など、業界研究に繋がる新しい発見を得た参加者も少なくないようでした。

  • 初めての左官体験初めての左官体験
  • 職人の技術を体験する良い経験になりました職人の技術を体験する良い経験になりました
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