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株式会社 デンテック

株式会社 デンテック 回転数は一般的なドリルの約1%――国内初のインプラント用ドリルを開発<br>インプラント用ドリルで圧倒的なシェア1位。クランプなど、難加工品を中心に300種類以上の歯科用器具を扱う

株式会社 デンテック

回転数は一般的なドリルの約1%――国内初のインプラント用ドリルを開発
インプラント用ドリルで圧倒的なシェア1位。クランプなど、難加工品を中心に300種類以上の歯科用器具を扱う

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輝く技術 光る企業

株式会社 デンテック

回転数は一般的なドリルの約1%――国内初のインプラント用ドリルを開発 インプラント用ドリルで圧倒的なシェア1位。クランプなど、難加工品を中心に300種類以上の歯科用器具を扱う

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  • 社名:株式会社 デンテック
  • 設立年月:1956年12月
  • 資本金:1,200万円
  • 従業員数:36名(2012年4月現在)
  • 代表者:代表取締役 木村 太輔
  • 社員平均年齢:44歳
  • 主な勤務地:本社(工場)
  • 休日:土日祝日、有給休暇、夏期・冬期休暇
  • 本社所在地:東京都板橋区清水町53-5
  • 電話番号:03-3964-2011
  • 公式HP:http://www.dentech.co.jp/
  • ・加工の難しいクランプやドリルなど、歯医者用の器具を製造
  • ・普通のドリルとはまるで別物。インプラント用の製造法を確立
  • ・部長・課長は肩書きだけ。若手がプロジェクトを仕切ることも
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業種

・歯科医療用器具の製造・販売

事業紹介

デジタルインプラントとは失った歯を入れ歯で補うのではなく、あごの骨にチタン製の人工歯根を直接埋め込んでその上に人工歯を構築する最新の歯科技術です。

デンテックはデジタルインプラントの手術用ドリルの開発に早くから取り組み、現在では国内の手術用ドリルの市場で圧倒的なシェアを持つオンリーワン企業です。

また、歯科用防湿器具の分野では世界市場においてトップシェアを狙う位置にあり、欧米先進国を中心に10カ国以上に輸出を行っています。

【事業内容】 加工の難しいクランプやドリルなど、歯医者用の器具を製造

デンテックが作っているのは、歯医者で使われるさまざまな器具。加工の難しいクランプやドリルといった器具を中心に300種類以上の製品を手掛けている。 螺旋の形をしているドリルは、ピンセットなどと違って、高度な技術がなければ加工できない。またクランプは、虫歯を削るときにだ液や雑菌が入らないよう、治療する歯の外側に被せるゴムを固定する小型のバネ。小型でもゴムが外れないようにしっかりと締め付ける力を出すのは至難のことで、そう簡単に作れる製品ではない。 また、あご骨を削るインプラント(人工歯根)用ドリルを国内で初めて開発したのも同社。それから20年以上も製造を続け、今も国内シェアで圧倒的な1位だ。

03.jpg クランプと並び、主力製品のインプラント用ドリル。
同社が国内で初めて開発した

【独自戦略】 普通のドリルとはまるで別物。インプラント用の製造法を確立

デンテックのインプラント用ドリルは、たとえ図面や技術資料を入手して指示のとおりに作ってみても、同じものを作れない。 例えば、ドリルは使用するたびに滅菌消毒する必要があり、繰り返すうちに普通のステンレスならさびてしまう。同社は世界中を探し回り、滅菌消毒してもさびないステンレスを見つけてきた。 さらに、歯を削るドリルは数十万回転も出せるが、インプラント用は数百回転に抑える必要がある。回転数が多いと削る摩擦で熱が出て、骨を痛めてしまうからだ。桁違いに少ない回転数でもきれいに削るには、普通のドリルとは違った製造法が必要になった。そこから苦労して蓄積してきた、紙には残せないノウハウは同社だけの財産だ。

04.jpg 高精度が求められるインプラント用ドリル。
工作機械で加工してから手作業で仕上げていく。
仕上げの研磨に使う砥石は、
使ううちにすり減っていくが、
1本目と100本目が同じ精度で仕上がるように工夫。
完成後には入念に検査している。

【社内制度】 部長・課長は肩書きだけ。若手がプロジェクトを仕切ることも

「部長」や「課長」はいるが、肩書きだけ。給料は肩書きでなく独自評価制度による評価で決まり、部長・課長ではなく若手が主導するプロジェクトもある。例えば、CAD・CAMのシステムを新たに導入するとき、取り仕切ったのは30歳前後の若手社員だ。 そして、若手が活躍できるだけの実力を身に付けさせるため、教育制度も整備している。1カ月のうち1日は、今抱えている仕事を忘れて研修に専念する日を設け、先輩社員が若手社員に技術を伝授したり、外部から講師を招いたりしている。 また、魚釣りやバーベキューなど、社員同士で親睦を深める活動も盛ん。会社からもお金を出してくれて、部署の垣根を越えて仲良くなる後押しをしてくれている。

05.jpg CAD・CAMなどを使い、パソコンに詳しい若手が
設計などの業務も引っ張っている

社長メッセージ
職業人である前に1人の人間。社会や家族など、“仕事以外”も大切にしてほしい

前代表取締役
木村 誠さん
――日本初のインプラント用ドリルを作った経緯を伺えないでしょうか。 歯が抜けたところにネジを埋めて、インプラント(人工歯根)を装着する現在の治療法は、もともとスウェーデンで60年ほど前に確立されたものです。それ以降、世界中で徐々に広まり、日本でも20~30年ほど前から治療法として使われるようになりました。 けれど当時は、インプラント用の器具はアメリカやヨーロッパの企業でしか作っていませんでした。日本でインプラント治療をするには、器具を輸入するしかなかったのです。 そこで東京医科歯科大学と当社が、国産のインプラント用器具を共同開発することになりました。以前から根管治療用のドリルを製造していた実績が当社にはありましたので、大学から「協力してもらえないか」とお声掛けいただいたのです。 とはいえ、完成するまでは苦労の連続でした。インプラント用のドリルは、歯を削るドリルとは作り方がまるで違うのです。歯を削るドリルは数十万回も回転させられますが、インプラント用のドリルは骨を傷つけないように数百回転しか回せません。また骨は金属と違い、削る場所によって硬さが一様ではなく、硬い骨を削ることもあれば、柔らかい細胞を削ることもあります。きれいに削れるようになるまで、何度も試行錯誤を繰り返すことになりました。 「お客様や患者様のためになる製品を作る」ことです。やはりそこが一番大切だと思いますので、普段から社員に徹底するように伝えています。 あとは「周りがやっていることに流されるな」ともよく言っています。その時々の流行や他社の動向を気にせず、自社の技術とノウハウを生かせる分野に焦点を当てて、そこを徹底的に突き詰めるようにしています。 新製品の開発に力を入れていきたいですね。 やはり新製品も、自社の強みを生かした製品にしたいです。最近ではインプラント用ドリルの技術とノウハウを生かし、脳外科手術用のドリルなどを新たに手掛けるようになりました。 そのように、自社の技術とノウハウが生かせる分野を見極め、新しい製品を世の中に送り出していきたいです。 伝えたいことは大きく2つあります。 1つは「夢を持って仕事に取り組んでほしい」ということです。夢を持って仕事をしている人と、夢を持たずに仕事をしている人とでは、成長速度に大きな差ができます。若い人には、できるだけ早く自分の夢を見つけてもらい、大きく育ってほしいですね。 2つ目は、「社会や家族、自分自身といった“仕事以外の部分”も大切にしてほしい」ということです。私たちは職業人である前に、1人の人間です。仕事よりも優先すべきことは、いくらでもあります。 例えば家族に重大な出来事があったとき、当社では仕事よりも家族を優先させています。会社の利益よりも、社会のためになることを優先する。そのような“人としてあるべき姿”を大切にしてほしいのです。

06.jpg 前代表取締役 木村 誠さん

先輩メッセージ
「この仕事では自分が1番」が増えると、自信になり、挑戦する意欲も湧いてくる

サービス部門 開発 
竹之内さん
――入社することになったきっかけを教えてください。 小さいころからモノづくりが好きで、高校の先生から「この会社なら、モノづくりのことを幅広く勉強できる」と紹介していただいたのがきっかけです。 私が選考を受けてみたいと希望したら、わざわざ鹿児島の私の母校まで社長が来てくださって、その場で面接をすることになりました。すごく気さくで優しい方で、仕事以外の話も盛り上がりまして、社員のことを大切にしてくれる会社なのだろうという印象を受けましたね。 私は今、入社13年目です。製造担当の部署に10年間いて、その後、CAD・CAMシステムを導入するプロジェクトに携わりました。 導入に携わったシステムは、CADを使って製品の図面データを作成し、そのデータを基に工作機械で自動加工できるようにするものです。非常に高額で、今後の会社の基盤になるシステムでもあります。 私たち若手が中心になって複数のCAD・CAMシステムを比較し、どのシステムが当社にとって最適かと話し合い、上司に「このCAD・CAMシステムがいい」と希望を出しました。私たちの希望したシステムを導入すると決まってからも、そのシステムをどのように使っていくかとルールを決めて、社内に周知していくところまで、私が取りまとめて進めていきました。 それだけ会社にとって重要なプロジェクトに携われ、大切な役割を自分に任せてもらえたことをやりがいに感じましたね。 今までできなかったことができるようになったとき、1番やりがいを感じますね。 例えば入社5年目のとき、切削してからさらに研削して仕上げていたドリルを、切削だけで仕上げられるように加工方法を工夫しました。 見事に成功しまして、研削の工程を省いてドリルを完成できるようになったのです。その結果、製造にかかる時間も費用も減らすことができました。 新しいことに挑戦できたのは本当に楽しかったですし、「自分が会社の役に立てた」と実感できたのも心底うれしいことでした。 本当に社員みんなの仲がいい会社です。仕事のない休みの日にも、社員同士で集まって山菜取りに行ったり、魚釣りに行ったりして、楽しんでいます。 会社も、そのような社員の仕事以外の時間を大切にしてくれます。理解ある会社ですから、そうして楽しませてくれた分、仕事のときには会社のためにがんばろうという気持ちになれますね。 「これは自分が会社で1番」と言えることを増やしていきたいです。例えば今は設計の仕事をしているので、図面を早く正確に描くことでは1番の社員になりたいです。 そのように「この仕事では自分が1番だ」と思えることが増えてくると、自信になり、新しいことに挑戦する意欲も湧いてくるようになるものだと思います。 働くことは大変なことです。ただ、だからこそ、仕事に充実感や生きがいを感じられるのだと思います。 社会人になるのを嫌だなと思うのではなく、社会人になることを楽しみに感じられるようになってください。

07.jpg サービス部門 開発 竹之内さん

先輩メッセージ
家庭的な雰囲気で話しやすい。分からないことも先輩たちが丁寧に教えてくれる

サービス部門 営業(事務)
北野さん
――デンテックとは、どんな縁から出会ったのでしょうか。 インターネットの求人情報サイトで探していたとき、当社を見つけました。もともと医療に関われる仕事を希望していまして、当社のことに興味を持ちました。そのころは大阪に住んでいたので、東京まで面接に来るつもりはなかったのですが、どうしても気になって面接を受けてみることにしました。 そして面接に来てみると、会社のことをいろいろ教えてくださいました。特に「世界的に見ても、高いシェアを誇る製品を作っている」と聞いて、「数十人ほどの小さな規模の会社でも、それだけ大きな仕事ができるのか」と驚きましたね。自分にとってはそのときの驚きが、入社を決意する上で大きな決め手になりました。 今は営業事務をしています。お客様から注文いただいた内容を伝票にまとめたり、製品出荷の準備をしたり、特注品の進捗状況について確認したりと、かなり幅広く活動していますね。営業事務は私1人なので、大変です(笑)。 営業事務に配属されて2年になるのですが、以前は4年間、総務や経理、ホームページやカタログの制作・更新といった業務を任されていました。いろいろな仕事を経験できるのも、小規模な企業で働く利点だと思います。 初歩的なことですが、しっかりと確認をすることです。 受注の記載漏れや納期遅れがあると、お客様に迷惑を掛けてしまいます。もう1人、別の社員にも確認してもらうなど、ミスだけは起こさないように気を配っています。 家庭的な雰囲気があるところですね。かなり年上の先輩社員とも、話しやすい関係を築けています。先輩相手にも自分の意見をしっかり言える雰囲気ですし、分からないことがあっても気軽に質問できて丁寧に教えてもらえます。 例えば私の場合、お客様から注文いただく際、製品に関する技術的な質問を受けることがかなりあります。もちろん勉強して、簡単なことは自分で答えられるようにしてはいますが、詳しいところは製造担当者に聞かないと分かりません。気難しい社員ばかりの職場なら質問しづらいのでしょうが、当社の社員はみんな丁寧に教えてくれるので、すごく助かっています。 営業事務を引き継いでから、まだあまり時間が経っていません。前任者に教わっている部分がとても多いので、まずは営業事務を1人でできるように、しっかり覚えていきたいです。 仕事に慣れてきたら、自分なりにやり方を工夫して、少しでも迅速に業務を済ませられるようにしていきたいですね。 まずは何でもいいので、興味あることに飛び込んでみてください。私自身、医療系の仕事には興味を持っていましたが、東京で働くことになるとは思ってもいませんでした。 私のように、とにかく挑戦してみることで新たな視界が開けることもあります。新しいことを分かるようになり、新しい縁が生まれ、世界が一気に広がります。一歩踏み出すことを恐れないでください。 注)掲載している情報は、取材日(2014年6月)時点のものです。

08.jpg サービス部門 営業(事務) 北野さん
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