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株式会社ウィルド

株式会社ウィルド 毎週火曜は職場でおやつ。ユニークな試みを実践するワークライフバランス企業

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毎週火曜は職場でおやつ。ユニークな試みを実践するワークライフバランス企業

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ワークライフバランス成功ストーリー
毎週火曜は職場でおやつ。ユニークな試みを実践するワークライフバランス企業

 IT業界でがぜんニーズが高まるプログラム言語、Ruby。その効率性・生産性の高さに早くから着目し、業界屈指の技術力を磨き上げているのがITコンサルティング企業のウィルドだ。「おやつタイム」「自分設定ノー残業デー」など、ワークライフバランスのユニークな取組についても、業界を問わず熱い視線が注がれている。

毎週火曜日の15時、「おやつタイム」がスタート

 火曜日の15時。社員全員がオフィス内の丸テーブルに集まる。テーブルにはショートケーキが入った菓子箱が広げられた。「どれにする?」「ストロベリームースを遠慮なく」。毎週恒例の「おやつタイム」はそんな会話で始まり、30分間、お菓子を口に運びながら、テレビやゲーム、ニュースのことなど、みんなの肩肘張らない会話が和やかに花開く。
「おやつタイムは、同僚の仕事以外の一面を知ることができる貴重な機会。特に子育て中の私は夜の飲み会に参加できないので、このおやつタイムが情報収集の場。この時間があるからこそ、みんなの関心事にもついていけるんです」と笑顔を浮かべるのは、総務・経理を担当する横尾恵さん。
お菓子は、出先のスイーツ店で購入してきたものもあれば、休暇の旅行先でお土産に買ってきた銘菓などが週替わりで並ぶ。もちろん、おやつ代は会社持ちだ。
「おやつタイムのいいところは、中だるみしがちな火曜15時に気分をリフレッシュできること。お菓子と会話を楽しんだあと、『よしっ』と再びぐっと仕事モードに入れるので効率が上がります」と、エンジニアの猿山治邦さんはおやつタイムの効能を語る。

body1-1.jpg休日には社員みんなでテニスや稲刈りツアーを楽しむこともあるという

研修をきっかけに、ワークライフバランスに目覚めた

 ウィルドの大越賢治代表がワークライフバランスの重要性を知ったのは、今から4年前のこと。IT業界のプロジェクトリーダー向け研修で、ワークライフバランスを考慮することの意義を説かれたことがきっかけだったという。
「ワークライフバランスという言葉すら知らない状態での受講でしたから、講師の話を聞いたときには、『理想はそうだけど、現実にはうまくいかないだろう』と半信半疑でした。それでも、ワークライフバランスという言葉が頭から離れず、関連書籍をあれこれ読み漁りました」
そしてたどり着いたのが、ワークライフバランスは社員にとっても会社にとっても必ずプラスになるという確信。取組に本腰を入れ始めたという。
 ウィルドの誕生は2006年。大手システムインテグレーターの下請け企業で働いていたエンジニアが集まって設立された。当初はクライアント常駐型のシステムエンジニアリングサービスを展開し、ITバブルの追い風を受けて順調に業績を拡大。しかし、2008年のリーマンショックを機に企業のIT投資熱が急速に冷え込み、同社の受注案件は激減していった。
「このままクライアント常駐型を続けていては、社内に固有の技術が蓄積しにくく、社員の帰属意識も薄れてしまうという危機感が募りました。景気の動向に左右されにくい独自の“強み”を磨く必要がある。そのためにも思いきって業態変更を決意し、2010年から自社で一括してプロジェクトを請け負う一括請負受託開発へと舵を切りました」
5年間の開発経験は決して無駄ではなく、培ったコネクションを通じて、多業界の企業から受託開発を依頼する声がかかり始めた。2011年には大規模プロジェクトの受注にも成功し、業績は回復していった。しかし一方で、業務量と比例して深夜残業が増え、休日出勤も常態化。そんな働き方に疑問を感じ始めた矢先、ワークライフバランスという言葉に出会ったというわけだ。

body2-1.jpg家庭では4児のパパとしての顔を持つ大越代表

社員がお互いを知ること。それが取り組み浸透のきっかけに

 「最初はうまくいきませんでした。開発の仕事はパソコンに向かう時間が長く、社内のコミュニケーションが希薄になりがちになるんです。そんな状態ですと、個々のスキル共有も図られず、効率的に仕事ができる人とできない人にバラツキが生じてしまっていました」
と振り返る大越代表。改めて自身のことを考えてみると、スタッフたちと長い時間を過ごしているのに、お互いのことを理解できていないことに気づいた。まずは、お互いを知るところから変えていこう。そんな気づきから始まったのが、『おやつタイム』だったというわけだ。
決して大仕掛けの取組ではないが、「おやつタイム」をきっかけに社員間の距離がぐっと近くなり、業務上でもお互いのフォローが行き届くようになった。コミュニケーションの中でもっと円滑にという思いが社内全体に浸透し、そう時間を置かず、個々の飲み会や旅行、子どもの誕生日などのプライベートの予定も社内スケジューラーに書き込むようになった。この情報共有が大きく働いた。「お子さんの誕生日だから早く帰らないとね」というように、社員同士で自発的にワークライフバランスを考えあう風土が醸成されていったのだ。
さらに、社員の自発性を促す取り組みとして、「自分設定ノー残業デー」もスタート。社員各自が仕事の状況やプライベートの予定をもとにノー残業デーを設定するという施策だ。
「今ではノー残業デーが必要ないくらい、日々の残業が少なくなっています。社内チャットワークを活用し、残業や有給休暇取得の目標・状況といった“ワークライフバランス情報”を共有していることも大きいですね。例えば有給休暇については、今期の取得率は70%クリアを目標とし、個々の取得状況を可視化。そうすることで、取得が少ない社員に対して周りが『今月は仕事が落ち着いたからもっと休んでいいよ』と声をかけるなど、私が取得を奨励するまでもなく、社員同士でそれぞれに調整しながら休みを取っています」

body3-1.jpg2013年にはワークライフバランス推進情報ポータルサイト「みんなのワークライフバランス」をオープン。入社5年目の高田愛実さんが開発を担当

双子を育てる3児のママも時短で育児と両立

 ウィルドには現在、社員11名。そのうちの2名が時短勤務で子育てと両立している社員。その一人、横尾恵さんは3~5歳の3児のママだ。
「2度目の妊娠では双子を授かったんです。さすがに仕事を続けながらの育児は無理だろうと、一旦は社長に退職の意向を伝えました」
 横尾さんが双子を妊娠したのは、まさに大越代表がワークライフバランスの取組を始めた時期で、これは試金石になると読んだ。
「大変だと思うけど、両立できる方法を一緒に考えていこう。環境は整えておくから」
大越代表はそう言って横尾さんの背中を押し、横尾さんもその決意を聞いて、安心して1年間の育児休暇に入ることになった。そして1年が過ぎ、復職を目前に2人は再び話し合った。その結果、子どもの保育園への送り迎えなどに支障をきたさないようにと、横尾さんは法定時間よりも短い10:00~15:30の時短勤務で復職することが決まった。
「勤務時間がぎゅっと短くなりましたので、効率への意識がものすごく高まりました。正直、慣れないうちはパニックになることもありましたが、1ヶ月の行動予定から1週間、1日のタスクを整理し、一つひとつ消化していくことで、業務効率が徐々に安定していきました」
仕事の進捗状況は大越代表とも共有し、子どもの急な発熱などの際にも、スムーズに引き継がれているという。
 また、おやつタイムには子どもの話題もよく登り、誕生日には社員みんなが祝福してくれるなど、温かい会話で盛り上がるという。
「子育てに対する周りからの理解が何よりの後押しになっています」
と笑顔を見せる横尾さんはこう続ける。
「仕事を辞めて子育てに専念していたら、社会から取り残されている感覚を味わっていたはず。会社に行けば仕事が待っていて、私も必要とされているんだという実感があります。みんなとお話しするだけでも気持ちが軽くなり、リフレッシュできます。この経験や実感を活かし、女性がよりいっそう安心して働き続けられる環境をつくること。それが私の目標であり、役目だと思っています」
と会社をやめずに済んだことを心から喜ぶ。

body4-1.jpg月1回は有給休暇を取得してお子さんと過ごす横尾さん

効率の高い開発スタイルもワークライフバランスの秘訣

 エンジニアの猿山治邦さんは、3歳と6歳の2児のパパ。前職もITエンジニアだったが、残業は月100時間を超え、帰宅はほとんど終電。家に着く頃に子どもは就寝というのが続いていた。そんな状況を変えたいと思い、2015年5月にウィルドへ転職した。
「毎月の残業は20時間もありません。家に帰ると子どもたちが笑顔で迎えてくれるのはやはり癒しになりますよね。また、有給休暇も取得しやすく、平日に子どもたちと遊んだりしていますし、月に1~2日は在宅ワークを取り入れて自宅で仕事を進めています。子どもたちと過ごす時間が増え、妻も子育ての負担が減ったと喜んでくれています」
 こうしたワークライフバランスの実現は、仕事の生産性や効率を高めることと対をなすもの。その点もウィルドではしっかりと担保されている。
チャットワークやクラウド上でのスケジュール、会議、ナレッジなどの共有化によって、在宅ワークにも支障が出ない環境を構築。しかも、同社が得意とするプログラム言語・Rubyはコード作成を簡素化でき、開発業務の効率化を図ることができる。開発手法にはプロジェクトを工程ごとに細分化し、こまめに課題を解消するアジャイル型開発を取り入れているため、課題を後に引きずることがなく、業務を短期サイクルで回すのでタスク管理もしやすい。クライアントとの直接取引が中心で、逐次方向性を確認しあうことで、完了間近に開発成果が大きく覆るような事態も避けられる。こうした開発スタイルもウィルドの社員がワークライフバランスを良好に保てる後押しになっているのだ。
 大越代表は笑顔を浮かべながら、最後にこう付け加えてくれた。
「週1日でも目の前のプロジェクトから解放され、自分たちのやりたいことにトライできる環境をつくりたいですね。仕事に追われて気持ちに余裕がないと、新しいことに取り組む意欲も失われてしまいますから。究極的には“働かなくてもいい会社”をつくることが、私の野望です(笑)」

body5-1.jpg子どもの話になると笑顔がこぼれる猿山さん

編集部からのメッセージ

Rubyの高い技術を持つGold企業に認定

 ウィルドがRubyの開発に乗り出したのは2011年のこと。一括請負受託開発に業態を変更後、自社独自の強みを探っていた時期だ。「当初はまだ主流の言語ではなかったのですが、今では効率化やスキルの共有化に適していることが認知され、Rubyエンジニアは引く手あまたの状態」と大越代表が言うように、ニーズ拡大とともに同社の強みはぐんぐん際立っている。
さらに2015年9月には、一般財団法人RubyアソシエーションがRubyの高度な技術を持った企業を登録する「Ruby Association Certified System Integrator Gold」に認定された。Goldの認定企業は2015年11月現在でわずか27社。ウィルドは大手システムインテグレーターと肩を並べてそこに名を連ね、認定による効果で新規クライアントからの問い合わせがさらに増加している。


  • 社名:株式会社ウィルド
  • 設立年・創業年:設立年 2006年
  • 資本金:1,000万円
  • 代表者名:代表取締役社長 大越賢治
  • 従業員数:11名(内、女性従業員数4名)
  • 所在地:110-0016 東京都台東区台東3-12-5 クラシックビル704号
  • TEL:03-6662-5627
  • URL:http://wyrd.co.jp
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください

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