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東特塗料株式会社

東特塗料株式会社 責任ある仕事を任せ、若手社員の成長を促す小さな世界企業の働き方

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責任ある仕事を任せ、若手社員の成長を促す小さな世界企業の働き方

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若手チャレンジストーリー
責任ある仕事を任せ、若手社員の成長を促す小さな世界企業の働き方

 少数精鋭集団を標榜し、キャリアの浅い若手社員にも会社の経営や事業戦略に直結するプロジェクトを任せるなど、大胆な権限委譲を行い、若手の成長を促す東特塗料。同社で働く若手社員にスポットを当て、ダイナミズムあふれる仕事ぶりをレポートする。

基幹システム構築の責任者に抜擢される

 理系に精通する者はともかく、「絶縁塗料」を知っているのは少数派であろう。いわば人知れぬ存在ではあるが、この塗料、モーターのコイルにコーティングする絶縁素材としての価値が広く認められ、家電はじめ、オーディオ、通信機器、パソコンなどのモーター部分のほか、クルマのブレーキシステムなどの電子機器やステアリングなど、私たちの身の回りにある製品のほとんどに使用されている。
 設立以来、一貫して絶縁塗料の分野で技術開発型のメーカーとして事業に取り組んできた東特塗料株式会社は、この分野で約35%という国内トップシェアを誇り、海外でもトップクラスのメーカーとして業界で名前が知れ渡っている小さな世界企業。
 同社はその経営方針でも異彩を放ち、少数精鋭集団として若手にも責任ある仕事を任せることを徹底。技術開発、生産、営業といった職域に関係なく、若手社員が責任者として活躍している。当然、仕事を任されることで早く成長できるといったメリットも生まれる。
 大学で電気工学を専攻し、2010年に入社した福田秀浩さんは同社期待の若手社員の一人。電気工学の知識を存分に活かせる生産設備の改善や機械のメンテナンスなどを担当してきたが、入社3年目の2012年11月に大きな転機が訪れた。同社の基幹システムを一新するという経営方針が打ち出され、新たに創設された情報システム担当になったのだ。
「多少パソコンのことを知っているというのが抜擢理由だと思いますが、システムのプロから見れば素人同然の知識しかありませんでしたから、まさに青天の霹靂でした。それでも任された以上は、最善を尽くそうと、業務効率改善を達成すると同時に、社員も使いやすいシステムの構築を目指し、頑張りました」
 福田さんが任されたのは、基幹システムの構築だけではなかった。それこそ自社ホームページの作成からサーバーの構築までと、社内のIT化に関わるすべての案件だった。若手にはかなりの重荷である。そこで頼りになったの社外のパートナー会社のスタッフ。彼らと意見交換を繰り返し、多角的に検討して新しいサーバーを導入。しかし、それは与えられた任務の入り口に過ぎない。問題なく運用できることは言うまでもなく、セキュリティも万全を期さなければならなかった。セキュリティーの設定は専門家でも難しいと言われている領域のタスク。その設定も任された仕事の一つだった。専門書を読み漁る毎日。意見交換も複雑を極めた。次から次に求められる専門知識。この時、福田さんは独学でソフトウェアLinuxの技術者認定のひとつであるLPIC(エルピック)の資格を2つ取得するなど、ITの知識を身につけたという。
 そんな努力の甲斐あって、社内7部門すべての社員がそれぞれのパスワードを求められるという高度で万全なセキュリティ機能に守られたサーバーの構築を実現した。

body1-1.jpg「同世代の人ばかりでなく年齢が上の人と交流しておくと、社会人になって役立ちますよ」と話す福田さん

事業戦略策定にも貢献できる優れた情報システムを構築

 現在、福田さんが取り掛かっているのが業務の効率化を図るシステムの構築だ。東特塗料では、絶縁塗料を生産するための各種原材料を仕入れて、用途に応じてこれを混ぜ合わせて塗料をつくる。生産された製品は一旦、社内の倉庫に納められ、取引先に出荷される。この原材料の仕入れから出荷、売掛金回収までの一連の業務を見直し、効率化を考えるには、すべての行程に精通してなければできるものではない。しかも、現行のシステムは効率化には程遠いものだった。
「たとえば、原材料や在庫製品などのデータベースはあるんですが、それを編集できる機能がなく、システム上のデータをエクセルなどの表計算ソフトに入力しなおして管理しているという状況だったんです」
コンピュータ化されているといっても原始的で、手間がかかるのはもちろん、入力ミスなどを起こす原因にもなるので、すべてシステム上で行えるようにするつもりです。まずは各部門からヒアリングを行い、それぞれの業務内容を細かく聞いたうえで具体的にシステム内容を決めていきます」
 現在は各部門へのヒアリングを行い各部門の要求を把握し、システム設計に取り組んでいる。このヒアリングでは、各部門の担当者と密接なコミュニケーションを取りながら、各業務内容を具体的に洗い出していった。実は、この仕事によって、これまでになかった幅広い視点から物事を見るきっかけにつながったという。
「それぞれの部門からの視点から物事を考えられるようになりました。また、これまであまり接点のなかった部門の人とも活発に交流できたこともいい経験になりました。多くの社員の意見を参考にしながら少しでも当社の経営や事業を強力にバックアップできるシステムにしたいですね」
 福田さんが今取り組んでいるのが、原材料や製品を細かくロット管理するシステムである。これで材料などの管理や処理の履歴がわかるトレーサビリティも実現できる。さらに製品が完成するまでにかかる材料費、人件費、光熱費などのコスト、つまり、原価管理も簡単にできる機能を組み込む予定だという。いうまでもなく、これらの機能は、作業効率の向上に止まらない今後の事業戦略や営業活動の方針を決めていく際にも、大きな役割を果たせるシステムとしての期待も寄せられている。若手に課せられる責任は重いが、それがモチベーションアップになるのはもちろん、全社を俯瞰して見渡すいい機会にもなるのである。

body2-1.jpg原材料の貯蔵タンク。複数の原材料を使用して絶縁塗料は製造されている

優れた日本製品を海外に販売したくて入社

 福田さんが社内体制の強化を図るための若手社員のリーダー的な存在ならば、鶴園さんはグローバルな舞台で活躍する営業のキーパーソンである。東特塗料は世界有数の絶縁塗料のメーカーであることはすでに触れたが、今後さらなる成長を遂げるためには、海外シェアを伸ばすことが不可欠。その重要なミッションを背負いながら日々活動しているのが鶴園さんだ。
 「私が担当しているのは、日本国内やタイ、マレーシアなどのASEAN諸国です。こちらに進出している日系企業をはじめ、ヨーロッパ系や現地企業を対象に当社の絶縁塗料を売り込んでいます。1年に3回ほど現地を訪問して販路の開拓などに当たっています」
 実は鶴園さんが東特塗料に入社したのは、グローバルな舞台で「Made in JAPAN」の製品を広めたいという強い思いからだ。学生時代にアメリカのフロリダに数か月滞在したことがあった。そこで、クルマも家電も「日本の製品はどれも高品質で、あこがれの的」であるということ知ったのだという。
 法学部で学んでいた鶴園さんの将来設計は、この体験で大きく方向転換した。
卒業後はメーカーで働くと決めた。できるなら海外に進出している企業という進路を定めて、東特塗料に入社したのだ。もちろん、就職活動に備えてアメリカ滞在時に身につけた英語力を磨いたのはいうまでもない。

body3-1.jpg自社製品を東南アジアに販売する鶴園さん

各国のグループ会社と連携し東南アジアでの拡大を目指す

 入社して約1年は、製品の出荷業務や伝票の入力などが主な業務だった。海外とはかけ離れた職場にも映るが、ここで顧客先の名前や自社製品の知識が身についた。そうしたステップを踏まえて、いよいよ東南アジア担当として本格的な営業活動に携わった。
 上司や先輩のアドバイスを受けながら、まずは東南アジア市場状況のリサーチを行い、トレンドの把握、さらにはビジネス習慣なども念頭に入れながら営業戦略を立てていった。
 「当社製品の品質の高さは海外でも定評がありますし、スピーディな対応や納期厳守といった優れた点をアピールしながら新規開拓を行っています」
 そんな鶴園さんは、次のステップのために2014年10月から15年7月まで台湾留学も経験した。東特塗料のグループ会社の現地法人に出張し、大学で中国語を学んだ。もちろん、現地法人で働いたことで、海外拠点の考え方を再認識したり、新たな自社の強みを発見するなどの収穫もあったと振り返る。
「台湾、中国、インドネシアなどのグループ各社と連携しながら、それぞれの特徴を活かしながら市場拡大を図りたいと考えています」
 そのためにも海外拠点の現地スタッフと、これまで以上に密接なコミュニケーションを図り、営業戦略の共有など、円滑な意思疎通を目指す。また現地スタッフの戦力アップも必要になる。そんな課題を見つけた鶴園さんが次に考えているのは、顧客からの問い合わせに対するマニュアル化などの海外拠点の販売支援である。
海外の営業担当として働きはじめて、わずか5年でマクロな視点から的確にマネジメントする姿には自信と意欲がみなぎっていた。

body4-1.jpg意思疎通を心がける鶴園さんは、海外のグループ会社との交流も密接に行う

編集部からのメッセージ

人が成長するのに必要なのは時間ではなく、「意志」と「風土」

 畑違いのIT分野で経営支援できる仕組みを作ろうと格闘している福田さん。得意な語学を活かしながら海外シェア拡大というミッションを背に、現地スタッフの人材育成をも視野に入れる鶴園さん。若手2人の言動には、いい意味での違和感を覚えた。それは入社数年の社員が考える視点ではなく、中堅社員や管理職の考えに近いと感じたからだ。
2人の仕事観は、人が成長するのに必要なのは「時間」ではなく、「意志」であることを痛切に物語っている。もちろん、その背景には、東特塗料の若手社員にも積極的に責任ある仕事を任せるという風土があるからこそのことで、2人はそんな土壌から栄養をたっぷりと吸い上げて、今日を駆け抜け、さらに大きく成長するに違いない。

  • 社名:東特塗料株式会社
  • 設立年・創業年:設立年 1935年
  • 資本金:2億4,750万円
  • 代表者名:代表取締役社長 池田聡
  • 従業員数:53名(内、女性従業員数15名)
  • 所在地:130-0014 東京都墨田区亀沢4-5-6
  • TEL:03-3621-4141
  • URL:http://www.totoku-toryo.co.jp/
  • 採用情報:こちらからご確認ください。

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