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昭洋工業株式会社

昭洋工業株式会社 垣根がないからひとつになれる。チームワークで結果を出す技術屋集団

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垣根がないからひとつになれる。チームワークで結果を出す技術屋集団

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世界に誇る技術ストーリー
垣根がないからひとつになれる。チームワークで結果を出す技術屋集団

 食品や薬品を包装する機械は、中身や保管方法に合わせて一点一点オーダーメイドで作られている。その包装用機械製造で、名を馳せるのが昭洋工業。高い技術力の裏には知られざる同社の取組があった。

最先端の製造技術を生み出す高い技術

 昭洋工業株式会社は、1950年代から包装用機械製造最大手の大森機械工業株式会社とタッグを組み、同社ブランドの包装用機械を製造してきた。
  包装と言っても多種多様あってひとくくりには語れない。たとえば、登山家が高山に携帯食料として持っていくような健康補助食品は気密性の高い特殊なフィルムを使い、接着面にもわずかな隙間ができないように包む必要がある。これがパンの包装となると、フィルムの耐久性よりも、主役のパンをつぶさないようにふんわりと包む絶妙な“手かげん”が必要だ。もちろん、サイズも様々あれば、包み方もデザインや用途によっていろいろある。それに合わせて包装用機械も異なる仕様が求められるのだ。
 大森機械工業製の包装用機械は、その精度や耐久性、スピードで他社製の追随を許さず、業界から高い信頼を得ているという。それに欠かせないのが、昭洋工業の技術だ。
 ご多分にもれず、包装用機械業界も人的コストの安い中国や東南アジアに生産拠点を移すなどグローバル化が著しい。実際、昭洋工業も汎用性の高い包装用機械の受注の一部を海外に持っていかれている。しかし、特注品ともいえるハイエンドの製品づくりでの信頼度は別格で注文が後を絶たない。同社の高い技術力を物語るなによりの証といえよう。

body1-1.jpg「世界でたった一台の機械を作る仕事です」と村野敏郎社長

最新鋭の装置と伝統技術を駆使して要望に応える

 その高い技術を支える3つの要素がある。
 一つは最新鋭の製造機械だ。同社の工場では、複雑な切削加工を自動で行うマシニングセンタなど、精密な加工を可能にする大型加工機械が、何台もうなりを上げている。この規模の会社としては異例の設備投資だ。入社3年目で機械加工NC部門に所属する唐木淳さんは、初めてマシニングセンタを見たとき、「腰を抜かすほど驚いた」という。
 「こんな大きな加工機械は見たこともなければ、動かしたこともない。これを自分に扱わしてもらえるのかと思うと、ぞくぞくしたのを覚えています」
 唐木さんは、都内の工業高校の出身。学校で旋盤やボール盤などの技術は徹底的に磨いてきたが、NCやマシニングセンタの操作経験はなかった。だが、研修中に複雑な加工を一工程でこなしてしまうNCにすっかり魅了され、機械加工部門を志望した。
 「まったくの素人だった僕が、操作を任せてもらった。そういう度量の深さがあるんです」と会社の魅力を語る。
 一方で、伝統的な旋盤やフライス盤も多数現役で活躍しており、職人的な技術もしっかりと若手に伝承されている。同社が製造するメカは、「一点もの」が多い。そうなると、プログラムを組んでNCで製造するより、汎用機で削ったほうが早い場合もある。多品種短納期を実現するうえで、臨機応変に旋盤やフライス盤を選ぶ工程管理も、同社の得意とするところだ。

body2-1.jpg複雑きわまりない加工も装置に材料をセットするだけでこなしてしまう最新鋭のマシニングセンタ

他部署に“遊びに”行ける垣根の低さ

 そしてもう一つ、村野社長自ら最大の特長と位置付けるのが加工と組み立てを同じ工場内で行っていることだ。多くのものづくり企業は、加工なら加工、組み立てなら組み立てに特化することで技術を先鋭化させているが、同社はあえてその両方に取り組む道を選んだ。仕様に合わせて即座に部品を供給できることで、短期間で製品を組み上げられるのはもちろんだが、技術力を高めるうえでも加工・組み立て一体化の恩恵は大きいという。
 「部品を加工する人間が、その部品が組込まれる機械をよく知っているというのは、大きな利点です。ただ図面を見てその通りに作るのではなく、部品がどう使われるのか、どう動くのかを納得して加工すれば、大事なポイントをはずすことなく丁寧に作ろうという気持ちになれるんです」
と村野社長は環境の良さを強調する。
 唐木さんもよく仕事の手を止めて、組み立て部門の作業を見に行くという。
「『あいつまた来ているよ』と組み立ての先輩に冷やかされていますが、『いやあ、勉強ですから』と頭を掻いていると、こうやってやるんだよと教えてもらえたりもします。自分が作った部品が製品になっていくのを見るのは楽しいですし、このへん注意しなきゃと気づかされることもしばしばです」
 一般的に同じ会社の仲間とはいえ、たとえ同じフロアであっても違う部署に“遊びに行く”のははばかられるところ。だが、同社にはその垣根を取り払う工夫があった。入社一年目をまるまる研修期間にあてて、3ヶ月ごと4つの部門を体験するのだ。これで他部門の仕事を理解できるのはもちろん、それぞれの部門に知り合いができ、配属が決定した後も気軽に相談に行ける人間関係が醸成できているというわけだ。さらに勤続5、6年目で、3ヶ月間、他部門へ「社内留学」する制度もある。技術をある程度身につけたところで他部門の技術を見ると、また結果が違うのだという。

body3-1.jpg「一点一点高品質なものを作るのは、やりがいがあります」と唐木淳さん

チームワークが最大の財産

 「みんなと協力して一つのものを作り上げるのが、この仕事の魅力ですね」と話すのは製造部第2組立主任の栁沼正也さん。31歳の若さながら、組み立てチーム6人の指揮をとるプレイングマネージャーを務めている。普通科高校を卒業後、技術的な経験は何もないまま同社に飛び込んだ。研修を受ける中で組み立てへの適性を見せて、研修の途中でそのまま配属となった。
 「手先が器用なほうじゃないので、最初はなかなかうまくできず、3年くらいは怒られてばかりでしたが、負けるもんかと歯を食いしばっている間に、いつか自分なりに図面の読み方がわかり、一人で組み立てもできるようになり、それがうれしくてがむしゃらに取り組みました」
 そんな柳沼さんの前向きな姿勢が正当に評価され、現在、リーダーを任されている。リーダーとなると、仕事をメンバーに割り振り、工程をしっかりと管理して、納期に間に合わせなくてはならない。メンバーの中には目上の人もいれば、ときにはメンバー同士の意見が対立してしまうこともあって、難しい舵取りを強いられることもある。そうしたときに言葉を尽くし、チームをまとめ一つの方向に向かわせる、そんな才覚があると周囲も太鼓判を押す。
 「組み立て部門のメンバーだけでなく、部品加工部門や協力会社、総務など管理部門のメンバーも息を合わせて、一つのものを作り上げていく。出来上がった製品がトラックに積み込まれて出荷されていくのは、何度見てもいいものです」と栁沼さんはチーム力の存在を話す。同社の最大の武器は、最新鋭の機械でも工程管理のノウハウでもなく、このチームワークなのかもしれない。

body4-1.jpg「みんなの息が合ったとき、いいものができる」と栁沼正也さん(写真左)

編集部からのメッセージ

世界でここにしかない技術

 「自分たちが作った機械が、数万キロも離れた場所で役立っている。その姿を見たときは涙が止まりませんでした」
 村野社長がイタリアの製薬会社を視察したときの忘れられない思い出だ。
 医薬品も、非常に精度の高い包装が求められる分野で、きちんと密封して、不可抗力がかかっても破れないように留意しながらも、錠剤を出すときは、手元のおぼつかない人でも取り出しやすい設計が求められる。
 もちろんそこにあったのは、大森機械工業のロゴの入った完成品で、昭洋工業が、メカニクスの部品製造と組み立てを一手に引き受けていることを知る人は少ない。だが、自分たちが作った機械を見忘れるはずもない。それは、まぎれもなく自分たちが汗を流し、工夫をこらして組み上げた機械で、その製薬会社にとってなくてはならない機械として活躍していた。
 「ここには、世界でも指折りの技術がある。それは誇ってもいいはずです」
と村野社長は強い言葉で締めくくった。

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