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千株式会社 幼稚園・保育園などのイベント撮影・写真販売代行サービスで躍進

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プロジェクトストーリー
幼稚園・保育園などのイベント撮影・写真販売代行サービスで躍進

 幼稚園などのイベント写真の撮影・整理を代行し、インターネットで購入できるサービス「はいチーズ!」を武器に事業を拡大する千株式会社。画期的ビジネスモデルを生み出した社長と、現場を支える営業マンの活躍に迫った。

先生方の不満を解消。これが大きなビジネスチャンスに

 幼稚園・保育園の運動会などのイベントを覗くと、我が子の活躍を写真に収めようとシャッターチャンスを狙う親御さんの姿を見かける。なるほど、最近のカメラは素人でも失敗しないほどの高性能。だが所詮はにわかカメラマンの腕前、決定的瞬間というのはおいそれとは撮れないものだ。そこで、幼稚園・保育園ではプロのカメラマンが撮ったイベント写真を貼りだして販売するのが恒例となっている。親にとっては嬉しい仕組みだが、写真を整理して、貼り出し、注文を取り、焼き増しを手配する作業を強いられる先生たちの負担は決して小さくない。
 その労力の軽減につながるサービスとして注目されているのが、千株式会社が運営する「はいチーズ!」。撮影から写真の整理、販売まで行うもので、写真はインターネット上で閲覧・購入できる。「わざわざ園に足を運ばずとも写真を選べる」と、先生・保護者双方から評判のサービスだ。
とあるエピソードから新たなビジネスモデルのヒントを得たと、千葉伸明社長はその経緯を明かす。
「もともと起業という目標があり、どんなサービスがいいか模索していた時期のことです。『子どものピアノの演奏会でムービーを撮り、編集して親にプレゼントしたらすごく喜ばれた』と先輩経営者の方が仰っていたのを思い出したんです」
 そもそも千葉社長を起業へ駆り立てたのは、高校2年の時に読んだ藤田田氏の著書、『ユダヤの商法』だったという。藤田氏は日本マクドナルド社を創業した人物だ。世界を動かす日本の総合商社という存在を知った千葉社長は、自分の手で世界を動かす総合商社をつくるという壮大な夢を持つようになり、その第一歩として起業を考えるようになった。
高校卒業後は一旦就職したが、勤める傍らで起業に向けた準備を着々と進めた。圧巻なのは経営者300人へのアプローチだ。「今後どんな事業が当たりますか?」など、率直な質問をぶつけて回ったエネルギーは並大抵ではない。それは受け手が一番思うところで、顔を覚えられネットワークが広がっていったというのも素直に納得できる。
 地道な下準備を重ね、ある程度目処が立った2004年に会社を設立。この段階では、とりあえず会社は作ったものの肝心の事業内容はまだ決まっていなかった。「どんなサービスにしよう…」。ピアノの発表会の話を思い出したのは、そんな時期のことだった。
 そこから『子どもの思い出を残す』というコンセプトをひらめいた千葉社長は早速、事業展開をシミュレーションした。動画はサーバー代が高く、利益を上げるのが難しい。それならば、フォト画像にしたらどうかと発想を転換。これで事業の展望が拓けた。

body1-1.jpg壮大な夢を情熱的に語る千葉社長

幸運に恵まれ出だし好調もトラブル発生で大ピンチに

 このサービスを提供するには、①依頼主となる幼稚園・保育園への営業②カメラマンの手配の2点をクリアしなければならない。
 一口にカメラマンといっても、スポーツカメラマン、スタジオカメラマンなどそれぞれに得意分野がある。幼稚園のイベント写真の撮影には、100人以上の子どもを均等に、しかもドラマチックに撮影するという特殊な撮影技術が必要。カメラマンにつてのなかった千葉さんは、写真専門学校などに飛び込み営業をかけ、一からスタッフ集めと育成をしたという。
それに並行して、幼稚園・保育園への営業も行った。できたばかりの新しい会社が提供する全く新しいサービスとなれば、契約を取るのはさぞかし難しかったろう……と思いきや、滑り出しは好調だったという。
「200件くらいにDMを送ったところ、30件程の契約が取れてしまったんです。潜在的なニーズを掘り当てたのはもちろんですが、ここまでレスポンスが高かったのは、運よく新しいものを試したがる人がいる園に当たったからでしょう」
 巷間、DMの開封率は0.1パーセントでも上々と言われていることを考えても、これがいかに驚異的な数字かわかるだろう。
こうして、人に恵まれ、幸先の良いスタートを切った同社だったが、システム設計のツメが甘く、躓いてしまった。サイトの動作が重くなり、最悪の時にはクリックしてから反応があるまで2分もかかるような状態になってしまった。当然、築かれつつあった信頼はガタ落ちに。
 ピンチの時は基本に立ち返るが持論の千葉社長。問題を細分化し、できるところから対処していった。システムを立て直す一方で、失った顧客からの信頼回復に活躍したのが、普段、現場で直にやりとりをしていた営業マンだった。

body2-1.jpg上下の壁を作らないざっくばらんな人間関係が柿崎さんのポリシー

「任されることがやりがい」7年目営業リーダーが思うこと

 IT業界でありながら、撮影を通して顧客と直に触れあうのが同社のサービスの特徴。その点で、現場に出入りする営業マンやカメラマンが信頼関係の構築、ひいては長期的な契約に大きな役割を担っていることは言うまでもない。
入社7年目で営業部長代行を務める柿崎俊也さん。新卒で入社して2年目からグループのリーダーを任され、現在では営業部のメンバー・数字の管理を担う一方で、現場を回る一営業マンとしても活躍している。
 「契約を取りたい一心で、つい相手の言うことをなんでも聞いてしまったり、下手に出すぎてしまいますが、それだと長期的な付き合いに繋がりにくいものです。いかにお客様と対等な立場でやりとりできるかを心がけています」
と、営業マンとしての心構えを話す。そして、リーダーとしての身の振り方をこう話す。
「管理者である以上、自分の成績がスタッフ以下では説得力がありません。グループで一番の成績を出さなければならないというプレッシャーはありますが、それだけ責任のある仕事を任されるということはやりがいでもあります。もちろん、メンバーの成長を見るのも楽しみです」
 柿崎さんが責任の大きな仕事にやりがいを感じられるようになったきっかけとなるプロジェクトがあった。それは、東京ビッグサイトで開催された「PHOTONEXT」というフォトビジネス業者のイベントへのブース出展だ。前年に試験的に1ブースで出展して成功していたため、その年はブースを2つに拡大することになったのだ。その責任者を任された柿崎さんは、プロジェクトチームを構成。コンセプト設計から展示物の制作まで、すべての指揮を執った。そこでトップに立って決断を下すことの難しさを体感したという。
 「上司は私に『すべて任せる』と言ってくれました。今考えれば若手の社員に全てを任せるというのはとても勇気の要ることだと思います。リスクを考えれば心配は尽きませんし、決断するというのはかなりの覚悟が必要です。ですが、指揮を任されることでそれが理解できたので、私も上司と同じようにメンバーの意見を信頼しようと、腹をくくって仕事に臨みました。そうしたら、覚悟を持って決断することもできるようになりました」

body3-1.jpg顧客と触れ合う営業職はサービスの要

若手社員が育ち世界へ飛び立つ準備、着々と

 平均年齢26歳という同社では若手の社員が大きな仕事を任されることも少なくない。それが社員のモチベーションにもなっている。
 「我々のようなベンチャー企業では、年齢や経験よりもやる気や真面目さの方が重要です。幸い、会社の業績も安定してきて、良い環境ができてきていますから、一緒に頑張れる良い仲間が集まってきているという感触があります」(千葉社長)
 それを顕著に感じさせられたのが、2010年からサービススタートした「はいチーズ!+(プラス)」。同社で初めて、社員のアイディアがサービスになったという。アイディアを形にできる社員が育ってきている何よりの証拠というわけだ。
「はいチーズ!+」「はいチーズ!+先生プラン」は、「はいチーズ!」の派生サービス。撮影は現地の写真館や幼稚園の先生が行い、整理・販売のみを代行するというものだ。「はいチーズ!」はカメラマンを派遣するサービスであるため、どうしても活動範囲が東京近県に限られてしまっていた。だがこの2つの新サービスにより活動範囲に地理的な制約がなくなり、全国、ひいては世界へと拡大していけるようになった。
 事業拡大の一歩として2012年に大阪営業所を設立。今後、シンガポールやマレーシアへの進出も視野に入れている。
「『世界を動かす総合商社を作りたい』という夢は継続中」と千葉さん。会社としての方向性、千葉さんの想いを明確にするため会社の経営理念を初めて明文化した。
・人の心に火をつける
・世界を動かす会社を作る
「言葉にするとどうもしっくりこない感じがあって、ずっと気が進まなかったんですが、今、言葉にしてみてとてもすっきりしています。『こんなこと考えてたんですね』なんて社員から言われることもありますよ」
個々の力を伸ばした社員が、明文化することで組織として目的意識を共有するのだから、同社の勢いがとどまるところを知らないのも頷ける。「『はいチーズ!』の登場で、写真の歴史が変わったと言われるようになりたいですね」と話す千葉社長の眼差しは、はるか遠くを見据えているように映った。

body4-1.jpgすでに目の前にあることの中にも、新たなビジネスチャンスが隠れています。

編集部からのメッセージ

採用からも若手をサポートする姿勢が見える


 IT企業は若い社員が多いものだが、とりわけ強く感じたのは、若手の活気のなせる技。同社のオフィスはそんな雰囲気に包まれている。
同社内には営業・カメラマン・SEの3業種があり、技術職であるカメラマンでも未経験からスタートした人がいるというのには驚くばかりだ。それだけ社員教育の体制に自信を持っているのだろう。確かに、先輩社員の面倒見の良さも含めて、会社が率先して若手社員が活躍できる環境を作っていると感じさせられた。
 これからもさらに新卒の採用数を増やすというから、ますます活気づきそうだ。

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インパクトのある社名の由来は?


 英語では数字がミリオン(百万)・ビリオン(十億)……と千ごとにケタが上がっていくことに由来し、「千の努力を積み重ねれば次のステージに進める」という意味が込められている。
表記についても議論があり、「いずれ世界に飛び出すなら日本を象徴する名前にしたい」との思いで、漢字一字の「千」に。一度聞けば忘れないインパクトのあるネーミングも、同社の飛躍の秘訣かもしれない。

  • 社名:千株式会社
  • 設立年・創業年:設立年2004年
  • 資本金:5,000万円
  • 代表者名:代表取締役社長 千葉伸明
  • 従業員数:81名(内、女性従業員数49名)
  • 所在地:100-6813 東京都千代田区大手町1-3-1 JAビル13階
  • TEL:03-6266-6662
  • URL:https://sencorp.co.jp/
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください

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