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日本物理探鑛株式会社

日本物理探鑛株式会社 多様性に富む社員が意見をぶつけ合い安全な社会を作る

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多様性に富む社員が意見をぶつけ合い安全な社会を作る

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社会の安全を守るストーリー
多様性に富む社員が意見をぶつけ合い安全な社会を作る

 戦時下に残された不発弾や機雷を探す。社会の安全を守る上で欠かせない仕事だ。現場ごとに発生する新しい課題を解決するため知恵を絞る社員たちの顔は、やりがいに満ちあふれている。

独自の技術で危険物探査の歴史を作る

 日本物理探鑛株式会社は1942(昭和17)年に地質調査の専門企業として創業した。
 鑛は鉱の旧字で、物理探査による鉱山などの地下資源探査と地下の岩盤強度を調べる事業をそのまま社名にしたものという。
 一般的に地質調査というと、細長い杭を地中に打ち込み土壌サンプルを採取するイメージだが、この手法はピンポイントの調査には有効でも、広い範囲の調査には向かない。同社の創業者はそこに注目。ダイナマイト等で地震動を起こし、伝わる速度の違いから地下の様子を探る弾性波探査という手法を開発し、これが炭田や鉱山の調査に重宝された。戦後の復興事業が盛んになるとトンネルや港湾、ダムなどの大規模な工事の事前調査に携わるようになった。とりわけ、その名を広く知らしめたのが、青函トンネルや東名・名神高速道路、東海道・山陽新幹線などのトンネル調査だった。
 1951年、事業拡大のきっかけとなる出来事が起こる。静岡県の天竜川にバスが転落し、行方が分からなくなるという事件が発生。濁流に飲まれ土砂に埋もれたバスを捜してほしいとの依頼が同社に舞い込んだのだ。この依頼に当時の技術者陣は知恵を絞り、バスなら磁気に反応するだろうと予測を立て、磁気探査を研究していた大学関係者の協力の下に捜査を行った。
 それから10年、磁気探査技術が脚光を浴びることとなる。全国で港湾拡張や沿岸の埋立て工事が盛んになったのだが、米軍が敷設した機雷による事故が相次いだ。そこで天竜川事故で使用した磁気探査装置を改良し、機雷探査に活用できるようにしたのだ。
 「私が入社した当時は、全国で港湾工事があって、磁気探査装置を持って飛び回っていました。スエズ運河を拡幅する浚渫工事でも探査を受け持ち、私もしばらく行っていたものです」と石田定社長は振り返る。
 その後、旧日本軍が廃棄した化学兵器を探査する化学的探査にも進出。その技術を買われて、山中に放置されていた産業廃棄物の環境影響調査なども任されるようになった。地質調査会社は数あれど、地下や水中の埋設物、危険物を見付け出すことにかけては、同社の右に出る者はないとまでいわれるようになった。
 「『安全な社会の発展に貢献』が弊社の社是。どこにでもありそうな文言ですが、まさにその通りの仕事なんです。安全に関わるだけに寄せられる相談には難題も多いのですが、方法がなければ自分たちで考え、機械がなければ自分たちで作ることで解決に導いてきました。成功すれば大変喜ばれますし、やりがいも大きい。技術者として磁気探査の現場に長く携わってきた私自身の実感です」と語る石田社長には、企業を発展させる人材活用に一家言ある。
 「探査の現場では、色々な難題が発生するので、日々技術革新が求められており、その都度色々な工夫をし、改良した技術で応えていきたい。それには、多様な人材を採用しそれぞれの特性を生かすことが必要です。」
 実際、同社のスタッフには、地質学や電気工学、物理学を学んだ者もいれば、水産資源、ライフサイエンス、林業を学んだ者もいて、多様性に富んでいる。
 「これからの時代、何が起こるかは分かりません。そのときに柔軟に対応し、行動力をもって一歩を踏み出せるようにするのが私の役目。誰もがお互いの良いところ、悪いところを認め合い、補完しながら信頼を築いていけば、良いチームに育ってくれると確信しています」

body1-1.jpg社員が最大の資産と語る石田定社長

自分の知識と会社の技術を結び付けて新しいことを

 その社長の思いを受けて、若い世代は着々と力をつけてきている。上原武志さんは入社2年目の23歳。大学では水産資源を研究していたが、学内の就職説明会に来校していた同社の説明を聞いて興味を持った。
 「実家の近所に自衛隊の基地があって、幼いころから度々不発弾の処理が行われていました。その現場も調査していると聞いて、面白そうだなと感じて入社を決めました。」
 水産関係の就職先は待遇面で厳しいところも多いが、同社は条件も良く、それも動機になったという。
 「残業で遅くなったとしても7時、8時。有給もしっかり取れるので、趣味の旅行にもよく出掛けています。先日は中国の大連へ行きました。戦場で有名な203高地まで足を延ばしたのは、ちょっと仕事モードが残っていたからでしょうか」と笑う。
 仕事では基地の跡地や海底砂の浚渫現場で磁気探査を経験。ロケット弾の弾頭が見つかったときは、思わず興奮したそうだ。
 「全く未経験の分野でしたが、何より先輩方が優しくて、いつも気に掛けていてくださっているので、働きやすいですね。提案すれば何でもやらせてもらえそうな自由な雰囲気があるので、僕の海の知識と会社の海底探査の技術を組み合わせて面白いことができないかなと考えています。」と顔を輝かせる。

body2-1.jpg金属探知器で地下の危険物を探す上原さん。安全な工事のために欠かせない作業だ

全く知らない世界と出会い自分の本当の気持ちに気付く

 「現場ごとにやることが違って、変化が常にある。それが楽しくて」と言うのは入社1年目の林田彩さん。大学院で筋細胞の研究に携わり、身に付けた分析技術を生かして環境系の企業への就職を目指していたが、同社の会社説明を聞いて興味をそそられた。
 「不発弾の探査をしていると聞いて、今どきまだやっているの?と驚いた記憶があります。これまで全く接点のなかった世界ですが、だからこそかえって面白そうと感じたんですよね。」
 加えて、「現場」に携われるというのも入社の決め手になった。分析というと、装置と一日中向き合うルーティン作業がメインの職種。林田さんは現場に出てサンプルを採取する、そんな部署を希望していた。それが同社で叶いそうだったのである。実際、願い通りの職場で金属探知器とレーダ探査機を操作して地下埋設物を探査する日々を送っているという。現場ごとにあれこれ工夫を施さなければならないという一手間に働きがいを感じ、自分が本当に求めていたものに気付けたと話す。
 「入社以来、会社に行きたくないと思った日が一度もありません。本当に私に合っていたのだと思います。ほかの探査も覚えて、自分なりに新しいことにもチャレンジしていきたいと思っています。」

body3-1.jpg同じことをする日がないから、自分なりに工夫できて楽しいと林田さん

編集部からのメッセージ

こだわりを捨てると見えてくるものがある

 「学生時代にやっていたことにこだわらないで色々な会社を見てほしい」(上原さん)
 「全く知らない世界だと開き直って一から考えられる」(林田さん)
 同社の若い社員2人に就職活動で大切にしてほしいことを尋ねると、そろって広い視野を持つことの大切さを説く。就職活動では、自分の専門領域に関連する職業を優先しがちだ。だが、就職時に知識や技術がやや多かったとしても、一生というライフタイムで見れば、ほんのわずかなアドバンテージにすぎない。働きがいを持って働ける場所はどこにあるのか、自分にとっての働きがいは何なのか。就職活動は自らを振り返る良い機会でもある。

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