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カインズ株式会社 社内プロジェクトを通じてグループ一体感を醸成し、多彩な製品開発に力を結集

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社内プロジェクトを通じてグループ一体感を醸成し、多彩な製品開発に力を結集

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グループ一体感醸成ストーリー
社内プロジェクトを通じてグループ一体感を醸成し、多彩な製品開発に力を結集

 圧倒的な国内シェアを誇るカーAV取付キットを起点に、多彩なモノづくりに挑むカインズグループ。その原動力は若手参画と一体感醸成にあった。

モノづくりの多角化に向けて、グループ4社間の温度差が障壁に。

 カーオーディオやカーナビと自動車本体の“つなぎ役”を果たすカーAV取付キット。その設計・開発にはカーAVと車体双方の特性を熟知する必要があり、その組み合わせは新機種・新車の投入とともに相乗的に増え続けることになる。その要求に応え続けるカインズは、国産・輸入車を含め600以上もの車種に対応する、まさに同分野のリーディングカンパニーだ。大手カーAVメーカー各社と取引し、国内シェア約7割を誇る。
 カーAV取付キット、つまり、カーオーディオやカーナビ設置に関わる部品にはパネル、ブラケット(固定金具)、配線コネクター、変換アダプターなどの部品で構成されている。これらに回路設計、機構設計、切削、樹脂プレス加工、塗装などの幅広い技術が内包されているのである。近年の同社は、グループ全体でこうした技術を縦横に展開・応用することで、カーAV取付キットのみならず、USBメモリ、さらには鉄道グッズなどへモノづくりの領域を広げている。
 もちろん、一朝一夕にできることではない。金子高一郎社長が現職に就任した2010年当初、グループ力を活かしたモノづくりの多角化を標榜するものの、グループ4社間の社風や考え方に温度差があり、人材や技術を結集することに苦心したという。
 「グループ間のコミュニケーションが希薄で、仕事上の必要最低限のやりとりばかりに終始していたのです。年功序列の仕組みも残り、若手社員の伸びやかな感性やアイデアを経営に活かしきれていない実態も見受けられました」

body1-1.jpgカーAV取付キットの設計・開発を担うカナック企画を経て、グループを統括するカインズの社長に就任した金子高一郎氏

グループ横断型プロジェクトを始動。一体感醸成が「結集」につながる

 就任早々に大きな経営課題に直面した金子社長は、全グループ社員対象の勉強会の開催、花見、旅行、花火大会などグループ親睦会活動の活発化、そして、グループ横断型プロジェクトチームの発足と次々とグループ連携を活性化させる施策に打って出た。
 「プロジェクトチームでは『改善』、『産学連携+新卒採用』、『グループ広報』など7つのテーマごとにグループ横断でチームを編成し、毎月1回メンバーが集まって施策を検討・実施しています。交流が少なかったグループ社員が顔を突き合わせて意見を交わすなかで、お互いの仕事や考え方などを理解し合えるようになったことに加え、会社全体に関わるテーマを扱うことで、社員が主体となってより良い会社にしようという当事者意識の醸成にもつながっています」
 若手社員の発案で実現したユニークな一例に、「社長飲み会採用」というのがある。これは、金子社長が学生と居酒屋でざっくばらんにお互いの理解を深め合うというもので、就活テクニックを持ち備えた応募者の本音や人間性を垣間見るのに役立っているという。
 金子社長の狙い通り、プロジェクトの推進でグループの一体感醸成や意識改革によって、分断されがちだったグループ各社の技術・アイデアが結集、新たなモノづくりに挑もうという風土を醸成。同社の製品群が多彩な分野に広がる契機となり、現在も空気浄化の効果が高い光触媒を活用した空気清浄機、さらには地域特産の原料を使った化粧品まで、分野の枠を越え、複数の開発プロジェクトが稼働している。

body2-1.jpg試作の検討・改善を重ねながら、自社オリジナル製品を生み出していく

新卒入社4年目にして、新分野の開発プロジェクトを牽引

 若手社員の一人、佐藤伶さんは新卒入社4年目。入社後早々に新規開発プロジェクトに参画。新人故に右も左も分からない暗中模索状態。しかし、チームの先輩たちもレベルこそ違え、未知という事情は同じ。取付キットを開発するには、車の構造を知る必要があるため、ミニバンを分解し、その構造を研究するところからプロジェクトは始まったのだ。
 「ベテラン社員に知識・経験を伝授してもらいながら、仕様検討、設計・デザイン、試作、マニュアル作成などをトータルで手がけ、車、カーAV機器、そして取付キットのハード・ソフト両面の理解を深めていくという貴重な経験になりました。ここで得たことがベースになり、現在は企画、車両調査、設計、製品評価、量産検討まで、回路設計担当として製品サイクル全般に携わっています」
 そんな佐藤さんに、空気清浄機のプロジェクトリーダーという大役が回ってきた。同製品のコア技術となる光触媒は、佐藤さんにも会社にも未知な領域。光触媒の原理を文字通りゼロから学び、協力会社が開発したモジュールを応用しながら試作の作成・検討を重ねている。
 「全く新しい分野に挑み、自分たちの手でゼロから製品をつくり上げていけるのは、私たち開発職にとって大きなやりがいです。このプロジェクトで新分野を切り拓き、当社に新しい道筋を立てていきたいですね」
 と、佐藤さんは目を輝かせながら語ってくれた。

body3-1.jpg工場内のカーピットにてカーAVを取り付ける車種の車両を分解・調査し、取付キットの開発を進めていく

ニコニコチームで社員交流を後押し。なかでも“交換日記”が大好評

 グループ横断型プロジェクトチームにおいても佐藤さんはリーダーを務める。昨年は「産学連携+新卒採用」チームに所属し、新卒採用の仕組みづくりに注力。「社長飲み会採用」も、佐藤さんたちが企画からまとめ上げた施策だ。
 そして今期の佐藤さんは、グループ社員がイキイキと働ける環境づくりに挑む。その名も「ニコニコ」チーム。活動の一環に社員同士の交換日記がある。これはグループ会社横断で3人のチームをつくり、交換日記のやりとりを通じて先輩が後輩の悩みに応えていくという、いかにも若々しい発想の施策。
 「面と向かって話せないデリケートなことも手書きの交換日記だと打ち明けやすいですよね。もちろん、秘密厳守で同じ交換日記のチーム外に情報が漏れない配慮は徹底させています。新卒入社の社員にも、職場の壁を越えて相談相手ができたと好評なんです」
 こうした取組に参画することで、チームを取りまとめるマネジメント力の研鑽にもつながっていると、佐藤さんは成長の手応えを実感する。社員が主体となって風土を改革し、一つになったカインズグループ。今後の躍動が実に楽しみな1社だ。

body4-1.jpg佐藤伶さんは学生時代にPC自作にのめり込み、カスタマイズの面白さに共通項を見出して取付キットの開発職を志望

編集部からのメッセージ

めざすは、グループ100社・売上100億円の達成

 昭和2年に同社を創業した金子金太郎氏は、当時の物流に不可欠だった木箱を製造し、リアカーを引いて納品に回ったという。二代目の金子昌男氏の時代に移ると、大手オーディオメーカーの物流業務代行事業に進出し、1974年に同メーカーからの打診を受け、カーステレオ取付金具の製造を始めた。そうした成長の過程で物流業務を担う「カネコ」、カーAV取付キットの設計・開発を担う「カナック企画」、カーAV周辺機器の企画・販売を担う「ワントップ」といったグループ会社が設立され、統括会社の「カインズ」と合わせ、カインズグループが形成された。
 現在の金子高一郎社長はこうした先代たちの柔軟な経営を受け継ぎながら、グループのさらなる発展に注力する。「めざすはグループ100社・売上100億円。100社になっても一体感あるグループづくりの礎は着実に固まってきています」と語ってくれた抱負にも夢物語では終わらない説得力を感じた。

edit-1.jpg社内に蓄積された技術を受け継ぎながら、若手社員たちが主体的に意見を交わし合って開発を推進
  • 社名:カインズ株式会社
  • 設立年・創業年:設立年 1971年
  • 資本金:4,500万円
  • 代表者名:代表取締役社長 金子高一郎
  • 従業員数:54名(内、女性従業員数31名)
  • 所在地:125-0054 東京都葛飾区高砂1-21-4
  • TEL:03-3692-7630
  • URL:http://kinds.co.jp
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください

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