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医建エンジニアリング株式会社

医建エンジニアリング株式会社 環境にやさしい自社製品をシンガポールに売り込む若手女性社員たちの奮闘記

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環境にやさしい自社製品をシンガポールに売り込む若手女性社員たちの奮闘記

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若手社員の海外プロジェクトストーリー
環境にやさしい自社製品を シンガポールに売り込む 若手女性社員たちの奮闘記

 少子化による国内市場縮小によって海外を目指す中小企業は多い。放射線防護材の販路開拓でシンガポールに進出した医建エンジニアリングもその一社で、プロジェクトの中心を担っているのがキャリアの浅い若手女性社員たちだ。彼女たちの活躍ぶりを追った。

シンガポールで放射線防護材の販路開拓に挑む

 中小企業には大手企業にはない魅力がたくさんある。顔と名前が一致するアットホームな雰囲気、あるいは、責任ある仕事を早くから任されるというのも中小企業ならではの醍醐味といっていいだろう。医建エンジニアリングのメディセル営業部に所属する石坂愛さん(入社3年目)と宮澤理佳さん(入社2年目)も、超の字のつく若手ながら、社運を左右するようなプロジェクトの中心メンバーに任命され、日々奮闘する。
 同社は医療施設のレントゲン室の放射線漏えいを防ぐ放射線防護材の製造・販売と放射線防護工事、放射線漏えい線量測定などを業務とするメーカーであり、施工工事・測定会社である。
 同社で特筆すべきは、放射線防護材に使用される鉛の環境に負荷に配慮した製品づくりにチャレンジし、日本で初めて鉛を使用しない無鉛放射線防護材「無鉛ボードXp」を開発したことだ。これにより同社はシェアを飛躍的に伸ばしてきたが、縮小傾向にある国内市場だけに依存していたのでは、将来的展望が開けないと、海外進出を決断。プロジェクトリーダーとして木村社長自ら名乗りをあげ、指揮を執ることになった。
石坂さんと宮澤さんが担当するのは業務全般。2014年秋にはシンガポールの医療関連の展示会に無鉛ボードXpを出展、木村社長に2人も同行した。
「昨年の展示会で興味を示していただいた日本のゼネコンや商社から、お客様である現地の病院や企業を対象にした英語版資料をとの要望があり、急遽、製作することになりました」
 と石坂さんが語るように、現在のところは日系の商社やゼネコンを通しての販路開拓を模索中、そんな状態だ。

body1-1.jpgシンガポール進出で実務を取り仕切る石坂さん

英語版の資料づくりや現地のプレゼンに携わる

 同社が海外進出の足掛かりとしてシンガポールをターゲットを定めたのは、環境意識の高い同国であれば、環境に配慮した同社の製品により一層理解を示してくれるだろうとの読みがあった。
 「シンガポールはASEAN地域の経済の中心地ですし、環境意識の高いことでも知られる国ですから、無鉛ボードXpが受け入れられやすいはず。販売が実現すれば、タイやベトナムといった周辺国での販路開拓に弾みもつくというのもありました」
 と将来像を語る宮澤さんだが、さすがのシンガポールでも、無鉛ボードXpは高嶺の花。廉価な鉛の放射線防護材の牙城を崩せないでいる。しかし、環境問題は人類が避けて通れない課題。必ずしや無鉛ボードは認められる。そんな市場でいかにして無鉛ボードXpの特徴やメリットを広く浸透させていくかは石坂、宮澤両女史の双肩にかかっている。経験値の低い若い二人。頼るべき会社も海外進出は初めてのこと。すべてが手探りの状態でプロジェクトは進行していった。
 まず、二人の試練となったのが、製品の特性と優位性を謳った英語版の資料づくり。ある程度の語学力はあるといいながらも、製品特徴や施工方法に関しては専門的な知識が不可欠。社内の各部署の担当者に聞きながら地道に翻訳作業を進めていく。扱う製品が繊細だけに、資料も細かいミス一つも許されないと、外部の力も借りた。
 「文法などのチェックは東京都中小企業振興公社の国際化支援室に文法を添削していただくなど、外部の専門機関の手を借りて進めていきました。経験を重ねていくうちに翻訳力や英語によるメールでのコミュニケーション力はかなり上達したと感じています」(宮澤さん)
 翻訳作業は石坂さんと宮澤さんの二人三脚で当たってきたが、先輩の石坂さんはシンガポールでのプレゼンテーションも任された。シンガポールでの販路開拓が本格化した今年は、すでに現地に2回飛び、製品のプレゼンをこなしている。
 「対象は現地の日系ゼネコンや病院関係の方々ですので、プレゼンはすべて英語です。製品の特徴とメリット、施工方法などを説明。初めての時は緊張しましたが、2度目は不思議なほど、度胸が座って、堂々と自社製品をアピールできたと思います(笑)。入社時は、こんなに早く重要な仕事を任されるとは想像もしていませんでした。気の張る毎日ですが、充実感いっぱいですし、貴重な経験をさせていただいていると会社には感謝しています」
 と自らを語る石坂さんの表情には、一つの壁を乗り越えた自信がみなぎっている。

body2-1.jpg入社1年目から希望したメディセル営業部で海外プロジェクトに携わる宮澤さん

当面は現地の耐火認定を経て実績をつくること

 石坂、宮澤両女史に与えられたミッションは、シンガポールなど英語圏向けの資料づくりと、病院や現地ゼネコンなどに向けたプレゼンテーションだけではなかった。それに並行して、現地の認可取得にも奔走している。
「無鉛ボードXpが耐火構造認定製品になれば、わざわざ耐火強度を上げるための施工をする必要がありません。当然、工事は簡素化されますし、施工時のコスト削減にもなります。これはかなり大きなアドバンテージになりますから、何としても取得したいと考えています」(石坂さん)
 一口に認可取得というが、国内で行うにしてもなかなか一筋縄にはいかない。それぞれの監督官庁によって申請方法も異なれば、記載方法も違う。行政書士の資格があるならまだ勘どころをつかめるやもしれないが、二人にとっては初めての経験。目下、現地でどんな規格・基準が設けられているいるのか、また申請書類にはどんなものが必要なのかを調べている最中だというから、まさに一からのスタート。根気と気力が欠かせない地道な業務だが、むしろ、それが二人のモチベーションとなっている二人は声を揃える。
 「シンガポールで無鉛ボードXpを使用したレントゲン室を1つでも作れば、現地ゼネコンや病院関係者への認知度や信頼度は大きく向上するはずです。そのためにもまずは耐火認可に全力で取り組みたいです」
と石坂さんが述べれば、一方の宮澤さんは次のように語る。
 「海外の実績ゼロから挑んでいるわけですから、産みの苦しみはあります。それでも、ゼロからの事業立ち上げに関われるなんてそう経験できることではないはず。まずはゼロを1にする。そうすればきっと1が5になり、10になる、そんな成功へのプロセスを目の当たりにしたいですね」
 まさに新たな事業を立ち上げる難しさと醍醐味を経験している石坂さんと宮澤さん。今の経験は医建エンジニアリングに大きな貢献を果たすと同時に、今後2人が歩むキャリアに大きな財産になることは間違いないだろう。

body3-1.jpg顧客への資料づくりやプレゼン内容も2人で話合って決めていく

さまざまなセクションで活躍する若手女性社員

 いうまでもないが、同社で活躍する女性は石坂さんと宮澤さんに限っているわけではない。その他にも多くの女性社員が活躍している。そんな彼女たちの仕事内容や働く魅力を聞いた。
 「病院のレントゲン室の放射線漏えい線量測定を担当しています。仕事で配慮しているのは迅速で正確な測定ですね。検査後に、その結果を提出するのですが、当社ではタブレット端末を使って迅速に処理できる体制やシステムを築いています。そんなこともあって、お客様から『また船田さんにお願いしたい』と言っていただいた時は心から嬉しいですね」
と語るのはリークテック営業部の船田真琴さん。そして総務部員として経理や新卒の採用などを担当しているのが入社2年目の腰塚岬さんだ。
「学生時代は会計を学んでいたので経理の仕事に就きたくて入社しましたが、今は新卒の採用も兼務して担当しています。もちろん経理の仕事はやりがいにあふれていますが、採用の仕事も任されて人と接することの楽しさを実感しています。年齢も近い学生の皆さんと会社説明会やメールでのやり取りのなかで感謝されることも多く、それが大きな励みになっています」
 ともに周囲からの感謝の言葉が大きな喜びになっているようだ。若手社員にどんと大きな仕事を任せる社風は、社員の仕事に対する意欲の向上と、職場の活気につながっている。

body4-1.jpg放射線漏えい線量測定を担当する船田さん。迅速な仕事で顧客の信頼も厚い

編集部からのメッセージ

残業をしない働き方がプライベートを充実させる


 若手にどんどん仕事を任せるという社風に加えて、同社独自の働き方が社員の社会人生活をより有意義なものにしている。それは残業がほとんどないという勤務体制だ。就業時間は8時30分から17時15分までとされ、18時20分にはオフィスの電源は強制的に切られる。物理的に1時間以上の残業はできない仕組みになっているわけだ。この処置によって社員のプライベートの過ごし方は大きく変わった。
 「趣味を楽しむ人が多いですね。私も日本固有の笛である篠笛を習っています。シンガポールの事業が軌道の乗った際には、ぜひ海外の方たちの前で披露して文化交流の一助になればと、稽古に励んでいます」
と石坂さんが話すように、同社には日本の古典的な楽器を習う人もいれば、地元の祭りに参加したり、歌舞伎鑑賞を楽しむといったさまざまなカタチで日本文化に親しむ社員が多い。これが海外の人たちとのビジネスチャンスとなり、またそれを超えた文化交流につながるというのは、いまさら説明するまでもないだろう。

edit-1.jpg学生のコミュニケーションが思わぬ喜びにつながるという腰塚さんedit-2.jpg測定を終え、すぐに資料づくりに取りかかる船田さん
  • 社名:医建エンジニアリング株式会社
  • 設立年・創業年:創業年1978年
  • 資本金:1680万円
  • 代表者名:代表取締役社長 木村純一
  • 従業員数:38名(内、女性従業員数13名)
  • 所在地:130-0026 東京都墨田区両国4-31-11ヒューリック両国ビル6F
  • TEL:03-3634-7301
  • URL:http://www.iken-eng.co.jp
  • 採用情報:こちらからご確認ください。

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