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株式会社ハウズ・プラン

株式会社ハウズ・プラン 社員のライフスタイルに合わせて社則をつくる。徹底した社員本位の会社づくり。

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社員のライフスタイルに合わせて社則をつくる。徹底した社員本位の会社づくり。

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女性が働く環境づくりストーリー
社員のライフスタイルに合わせて社則をつくる。徹底した社員本位の会社づくり。

 3次元住宅建築CAD、「DigiD(デジド)」の開発、運用支援、保守が中核事業のソフトウェア会社、ハウズ・プラン。1996年の創立時を「支えてくれる仲間や社員がいたから独立できた」と振り返る江連久伸社長は、まさに社員思いの会社づくりを徹底してきた。とりわけ女性の労働環境整備には余念がない。

独立を決意した社長の確固たる信念

 同社が開発を手がけるDigiDとは、ハウスメーカーや工務店、建築事務所などの住宅業界向けに特化した3DCAD。施主への提案のための間取り図は、簡単にパース図や3D外観図に変換でき、その大まかなプラン図をもとに綿密な設計も可能、さらに原価積算、果ては法律上必要な配置図や立面図などの確認申請書類も図面データと連動して簡単に作成できるという。つまり、これひとつで提案から設計、積算にいたる家づくりの業務を一括でこなせるという優れものである。実はこのソフト、日本有数のシステムインテグレーターである日本ユニシスが開発したもので、ハウズ・プランは日本ユニシスでその開発に携わっていた横井時人前社長と共に設立した会社。協力会社としての位置づけは確保したが、独立した以上、給料が出なくなるのはもちろん、恒久的に仕事が約束されているわけでもない。創立メンバーのひとりである江連久伸社長は、それでも独立した決意をこう語る。
 「それまで在籍したIT企業は大きい会社ですし、収入も安定していました。しかし、『誰のための会社だろう』とその企業の体質に疑問を抱きながら仕事をしていたわけです。そんな時に横井前社長に誘われて、40歳になろうとしていたこともあって、やるなら今しかないというのがあり独立しました。何より一緒にやろうという仲間がいましたから。私ひとりでは独立なんてできなかったでしょうね」
 まさに、不安と自信の間での決断だったというわけだ。そんな江連社長には創業時からの一貫した経営理念がある。
 「『会社にとって、社員が全ての財産である』ということです。会社は誰のためにあるのか。形式上は株主、あるいは社長のものと考える人もいるでしょうが、私は社員のものだと考えています。社員が働いてくれるから会社は成り立っているのですし、私が今こうしてご飯を食べられるのも社員のおかげ。社員がいなくなってしまったら一番困るのは社長の私です」
 言われてみればその通りであるが、俺について来いというリーダーシップで社員をぐいぐい牽引する経営者も少なくない中、社員がいなくなると困ると素直に話せるトップは新鮮に映る。その江連社長が敷く社内制度もその人柄を反映してか、実にストレート。
 「時代と逆行しているかのように映るかもしれませんが、雇うからには辞めたいと言われるまで面倒を見ますよという終身雇用制を敷いています。20代には20代の30代には30代の必要なマネープランというものがありますから、給料体系は年功序列を基本としています。それに女性は出産や育児といったライフイベントがありますよね。弊社では、労働基準法に則って育児休業や時短勤務も行っていますが、それだと給料が減るじゃないですか。子どもができてこれから物入りというときに収入が減ってしまうというのではとても安心して働いてはもらえません。そこで弊社では週にトータル12.5時間の在宅勤務を認め、収入を確保できるようにしています」
 この在宅制度、実はある女性社員のために設けたもの。社員のライフスタイルに応じて社内規則を作ったというのである。

body1-1.jpg「会社にとって社員が全ての財産である」と話す江連久伸社長

ライフスタイルに合わせて社内規則を設ける

 3歳と5歳の子どもを持つ荏原清香さんは、今年同社に入社した。それまでは住宅CADの開発や保守の仕事をしており、グループリーダーも勤めてきたという。ところが、2014年の12月に勤めていた会社が別の場所に移転することになったのだという。
 「待機児童が多い中でやっと保育園が決まったばかりでしたから、引越しなんてできません。新しい勤務地まで片道1時間半。コアタイムの10時から15時までいれば、その前後で勤務時間を調整すればいいというフレックス制度ではあったんですが、例えば保育面談などは3時からとか中途半端な時間に多いんですね。ですから、保育面談に行くためには半休を取らざるを得ず、それにもともと育児期間中は時短勤務をしていましたから、3時間の通勤時間をかけて得られる収入は、雀の涙ほどになってしまったんです」
 と前職での事の成り行きを語る荏原さん。弱り果てたものの何とか働き続けようと努力した。その努力というのも並々ならぬもので、夫婦での収入と支出を事細かく算出し、現在の収入では月々の収支がマイナスになるという試算表を作成した上で、コアタイムの短縮や在宅制度の導入などの具体案を練り、本社に直談判したというから驚きである。その努力が実って、それまで1日に2時間だった育児時間を年の期限付きながら3時間に延長してもらえることになった。しかし、それだけでは根本的解決には至らなかった。
 「社内規則も女性が働くためのルールもきちんと整っていましたから、良い悪いではなく私のケースだとそれでも仕事と育児の両立が困難になってしまったんですね。大きな会社だとどうしても個々人に合わせて社則を設けるというのは難しいというのが骨身にしみました」
 そんな荏原さんは働いても家計が赤字になるくらいなら専業主婦になろうと決断。ところが、それを聞いた江連社長が引き留めた。
「荏原さんとは弊社と一緒に仕事をしてきた仲だったんです。高いスキルを持っているのに専業主婦になるのはもったいないと弊社への転職を申し出たのです」
この声がけに荏原さんも喜び、早速、江連社長と勤務体系について話し合い、その結果、設けられたのが同社の在宅勤務制度だった。

body2-1.jpg後輩のためにも自分が矢面に立ったという荏原清香さん

家庭と仕事を両立させる姿を見て後輩が育つ

 「一人ひとりのライフスタイルに合わせて働かせてくれることが中小企業の良さのひとつ」と話す荏原さんの働く姿は、同社の女性社員にも良い影響を与えているという。入社7年目、二級建築士の資格も持つシステム部の加藤早紀さんはこう話す。
 「子育てをしつつも、会社では生き生きと働いている姿を見ると、私もこれから結婚や出産をしても、ずっと働き続けられる自信が持てました。時短勤務や在宅作業をするには他の社員の方の理解や協力も必要になってくると思うのですが、その点でも弊社は、困ったときにはみんなで解決しようという社風があるので、女性が働くには良い環境が整っているといえますね」
 7年目の加藤さんは荏原さんのようなグループのマネージャーやサブマネージャーと若手社員を繋ぐ橋渡し役も務めているという。その若手社員である西村美香さんは中学生の頃からHTMLに触れていたという根っからのプログラマー。入社してすぐに住宅関連会社の業務管理システムの構築を任され、現在は住宅の見積システムの保守を務める。その裁量の大きさと女性のための労働環境整備が同社の良さだと声を大にする。
 「就職する前は、母親が専業主婦だったので漠然といつかは結婚して家庭に入るのかなと思っていたんですが、家庭と仕事を両立している先輩の姿を見たら、この会社だったらずっと仕事を続けていくという道もあるんだと思うようになりました」
 荏原さんは前社では若い母親やこれから家庭を築く女性のためにも、自分が矢面に立つ必要があると直談判を決意したという。会社選びには、年収や規模、働きがいなど様々な判断基準がある。荏原さんのような人がいるから、というように働いている人で決めるのも選択肢のひとつになると感じさせられた。

body3-1.jpgITの知識だけでなく建築の知識も必要と二級建築士の資格を取得した加藤早紀さん

編集部からのメッセージ

 江連社長は今後、中核事業である住宅関連業務の他にも事業を拡大させたいと抱負を語り、そのためには人材の確保も必要だと話す。
 「弊社には家庭の事情で鹿児島で働いている女性もいます。その女性とはメールや電話はもちろんWEBカメラなども駆使してコミュニケーションを取っていますし、スキルはあるのできちんと仕事もこなしてくれるんですね。同じように家庭の事情でどうしても会社での長時間勤務はできないという人はたくさんいると思います。今後はそうした人たちのライフスタイルに合わせて仕事を供給するなど、一度、働くという道が絶たれてしまった人たちをもう一度社会に戻してあげられるような取り組みをしていきたいと考えています」
 こうした会社でならもう一度働きに出たいと考える女性は少なくないだろう。

edit-1.jpg住宅の見積システムの保守を務める西村美香さんedit-2.jpg3次元住宅建築CAD、「DigiD(デジド)」
  • 社名:株式会社ハウズ・プラン
  • 設立年・創業年:設立年 1996年
  • 資本金:2,000万円
  • 代表者名:代表取締役社長 江連久伸
  • 従業員数:38名(内、女性従業員数18名 )
  • 所在地:101-0031 東京都千代田区東神田 2-6-9 アルテビル東神田Ⅱ8階
  • TEL:03-5833-0541
  • URL:http://www.howsplan.co.jp/
  • 採用情報:こちらからご確認ください。

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