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株式会社タイセイ

株式会社タイセイ 明確な理念と各種制度で企業文化を一新して社員の主体性を育む

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明確な理念と各種制度で企業文化を一新して社員の主体性を育む

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2代目社長ストーリー
明確な理念と各種制度で企業文化を一新して社員の主体性を育む

 成形伸縮目地材という建材で国内トップシェアを誇る株式会社タイセイ。しかし、2代目社長には大きな悩みがあった。それは創業以来の旧態依然とした企業文化。トップダウンの風潮をなくし、社員に主体性を喚起し、指示待ち族をなくし、仕事にチャレンジできる組織へと改革を行った。その経営のあり方を追った。

建設資材・目地材のトップメーカー

 タイセイの前身は、1973年に設立されたタイセイ商工。成形伸縮目地材の開発と普及に大きく貢献し、この分野で国内60%のシェアを誇るトップメーカーに成長した。
 伸縮目地材とは、ビルの屋上などで見かけるコンクリートとコンクリートの間にある黒い線がそれである。地味な存在にも思えるが、コンクリートの膨張収縮を吸収し、建物を長持ちさせる大きな役割を担い、コンクリートを使用した建築物には不可欠な建材なのである。
「建設分野ではニッチな市場ですが、全国各地の建設現場で使用されています。ここまでシェアを伸ばした背景には、施工しやすいといった製品自体の優位性もさることながら、先代社長が打ち出した販売戦略も大きいと思います」
 と語るのは同社の舘野聖二代表取締役社長。舘野氏の父親の先代社長は、1本でも注文に応じる販売方法を打ち出して、専門商社や防水工事会社など専門業者のニーズを吸い上げるという戦略を展開していったのだ。
 納入が決まってそのままということもしなかった。常に建設現場からのニーズにも耳を傾け、必要であれば、製品の改善にも力を入れるなどの企業努力を怠らなかった。さらに、土曜も営業日にし、FAXやメールで注文できるようにもした。こうしたサービスの強化で業績は順調に伸びていった。
 まさに磐石経営をいくタイセイを舘野社長が引き継いだのは2002年のことだった。実は2代目にはある目論見があった。硬直気味になっている組織の改革である。
「父は創業者のカリスマ性で社員をぐいぐい引っ張っていく典型的なワンマン社長。社員はみんな先代社長の顔色を窺い、言いたいことも言えないようなところがあったんです。そうした企業文化を変えない限り、会社としての成長はないと危機感がありました。それともう一つ、離職率が高いというのも悩みでした」
 と当時を振り返る舘野社長。テコ入れはすぐに始まった。

body1-1.jpg2代目社長として様々な社内改革に取り組んできた舘野社長

様々な制度を導入して社員の仕事への意欲も向上

 舘野社長がまず打ち出したのが、先代の経営方針とは正反対に近いボトムアップ化である。現場から問題や課題が上がってくるような自主性を喚起し、それをもれなく受け付ける自由にものを言える風土の醸成に力を注いだ。
「私たちの事業で大切なのは顧客満足度を向上させることです。そこで欠かせないものの一つに、親切で配慮あふれる対応があります。これを実現するには、働く社員の満足度が高くなければなりません。そこで、社員が意欲を持って仕事に打ち込める環境づくりを心がけました」
 と改革のポイントを説明する舘野社長。まず実践したのが本社の移転だった。それまでのタイセイ本社は工場がある川口にあったが、駅から遠く通勤には非常に不便な場所だった。その本社を副都心の新宿に移転。利便性の高い新宿に移すことで、社員の通勤が楽になるのはもちろん、アクセスの良さはリクルートにも大いに影響を与えた。
 福利厚生の見直しも図られた。万一のけがや急病を補償する医療保険や生命保険に社員全員が加入し、財形貯蓄や個人型確定拠出年金(401K)の制度も導入。さらに大手福利厚生サービス会社の会員となり、社員のプライベートをサポートしている。
 同時に人材育成の強化にも手を打つ。社外講師を招いてのビジネスマナー講習を定期的に開催するなど、ビジネススキルの向上にも積極的に取り組んでいる。この取組は効果てきめんで、注文を受ける女性社員の迅速な応対や、きめ細やか対応が高く評価されるようになった。
 以前とは全く異なる考え方で、あらゆる手段を講じて社内環境を整備してきた舘野社長。その大胆な施策で、社員は以前より心地よく、安心して働けるようになったはずと自負する。事実、社員が主体的に仕事に取り組むようになり、課題だった社員の離職率も下がり、組織としての一体感も生まれていった。
 こうした環境を整えるのと同時に、「失敗を恐れずにチャレンジする」ことを奨励。失敗の原因は社員全員が共有して協力しながらマイナスをプラスに変える「複合的相乗効果」というコンセプトを掲げて企業文化の向上を図る。

body2-1.jpg若手社員が主体的に働くタイセイの社内は活気にあふれている

チャレンジできる環境が成長の原動力になる

 かつては指示待ちの社員が多かったが、今では自らの考えを会社に提案しながら積極的に仕事に臨む環境へと変貌を遂げた。2014年入社の田島圭さんもそんな社風の中で伸び伸びと仕事に取り組む若手社員の一人。営業担当者として、東日本の大部分と三重県という広大なエリアに向け、主に成形伸縮目地材と同社が開発したアルミ瓦「アルミダイカストルーフ」の販売を受け持つ。
「成形伸縮目地材は販売代理店や防水工事会社などが取引先になります。一方のアルミ瓦はハウスメーカーや屋根工事会社などが中心です。前者はこれまでお付き合いのある会社が多いので、新製品のインフォメーションや継続購買していただけるよう活動しています。一方のアルミ瓦は、他社にはない独自性の高い製品ですので、新規開拓のための営業活動を行っています」
 田島さんの説明どおり、アルミ瓦は成形伸縮目地材に次ぐ主力製品として開発された製品である。強度がある上に軽いというアルミの特性を活かした製品で、当初は雪国の屋根材を想定して開発された。
 ところが、2011年の東日本大震災を契機に、軽くて割れにくいという特性が地震などの災害に強い瓦材として注目されたのだ。今では雪国以外の地域にも積極的な営業活動を行って着実に売り上げを伸ばしている。
 そんな田島さんはタイセイでの働く魅力をこう語る。
「いろいろなことにチャレンジさせてくれると同時に、上司との距離が近いので相談しながら仕事に取り組める点ですね。ある防水補修シートを売りだそうとした時には、私が想定した顧客だけでなく、別の分野の工事業者にもターゲットを広げるように社長からアドバイスを受けました。その結果、予想をはるかに超える売り上げを達成できました」
 と笑顔で受け答えする田島さんの言葉からも、舘野社長が目指した企業文化の改革は、着実に実を結んでいることがわかる。

body3-1.jpgいろいろなことにチャレンジさせてくれる社風がうれしいと語る田島さん

仕事とプライベートが充実しているから意欲もわく

 営業担当者の販売活動をサポートする役目を担うのは、2012年に入社した営業事務の山下紋可さん。主な仕事は、顧客からの注文や各種問い合わせの対応。注文を受け、その伝票処理や出荷、納品、さらに代金回収の手続きなどと担当業務は幅広い。
「お客様とはほとんど顔を合わせることはありませんが、『タイセイの顔』という意識をもって仕事に臨んでいます。電話での応対は相手の表情が見えない分、お客様の要望もわかりにくいのですが、お客様の立場になってお聞きになりたいことを汲み取り、迅速に対応することを心がけています。そうした対応が顧客満足度につながるというのを日々実感しています。こうしたスキルは社外講師のビジネスマナー研修でかなり勉強させていただきました」
 なるほど、サービス業務、とりわけ顔を合わさない電話やFAXでの顧客対応に苦情は尽きないと言われている。そうしたストレスを与えない山下さんたち営業事務はタイセイにとってとても重要で、大きな存在なのは言うまでもない。
 そんな山下さんの仕事での一番の喜びは、「お客様からの感謝の言葉」だそうだ。入社して4年目を迎えるが、感謝される回数が確実に増えており、それは自分の成長と感じている。
 実は山下さんは商社から転職して入社した経歴の持ち主。商社時代は残業が多く、なかなかプライベートの時間がとれないという悩みがあった。それを解消すべく、就活を始め、ほとんど残業がなく、通勤も便利で福利厚生も充実しているタイセイに一も二もなく転職したという。
「キャリアを重ねることで営業事務の奥深さや重さを実感していますし、福利厚生会社の各種サービスを利用してプライベートも謳歌しています。今後は業務改善などでも積極的に意見を出して、少しでも会社に貢献できるように頑張りたいですね」
 タイセイに入社したことで今は仕事もプライベートも充実していると言う山下さんの表情は美しく、そして明るい。

body4-1.jpgお客様からの「ありがとう」が何よりのご褒美という山下さん

編集部からのメッセージ

社員のリラックススペースも充実

 タイセイの本社オフィスで一際目につくのが、執務室と隣接してある社員のための休憩スペースとトレーニングスペースだ。休憩スペースにはピンボールやダーツなど、社員が休憩時に楽しめる遊具を配置し、飲料水が低価格で購入できる自動販売機を置いてある。トレーニングスペースも本格的なマシンが設置され、健康を気遣う社員が利用しているという。こうした設備にも舘野社長の考えが反映されている。

edit-1.jpgピンボールなどの遊具があるポップなデザインの休憩室edit-2.jpg本格的なマシンが並ぶトレーニングスペース

社会貢献活動にも積極的に取り組む

 タイセイは社内の環境改善とともに社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。例えば、バングラデシュの学校建設やスリランカでの給水システムの整備などがある。
「世界には食べるのにも窮する人々がいることを社員にも知ってもらいたいし、何よりも彼らが生きるために少しでも支援したいと思い、収益の一部を社会貢献活動に充てています」
 そんな舘野社長の姿勢も、社員たちのタイセイで働くことの誇りへとつながっている。

  • 社名:株式会社タイセイ
  • 設立年・創業年:創業年 1973年
  • 資本金:9,320万円
  • 代表者名:代表取締役社長 舘野聖二
  • 従業員数:35名(内、女性従業員数9名)
  • 所在地:160-0023 東京都新宿区西新宿8-4-2 野村不動産西新宿ビル9階
  • TEL:03-3364-1234
  • URL:http://www.expantay.co.jp/
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください

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