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株式会社シービージャパン

株式会社シービージャパン 創業16年で急成長を遂げた生活用品メーカーの商品開発力

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創業16年で急成長を遂げた生活用品メーカーの商品開発力

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創業16年で急成長を遂げた生活用品メーカーの商品開発力

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商品開発ストーリー
創業16年で急成長を遂げた生活用品メーカーの商品開発力

 キッチン、バス用品をはじめとした生活雑貨、さらには家電やペット用品の製造販売も手掛けるシービージャパン。2000年創業と若い会社ながら海外にまで拠点を広げるなど、毎年成長を続けている。その背景にはサイズや色違いも含め、年間約400種類もの新アイテムを世に送り出す商品開発力がある。

すべての原点である企業理念

 同社は卸売業に26年間従事した青木宏会長が52歳の時に設立した会社。若い頃から独立志向が強かったという青木会長が、物を仕入れて卸す問屋業から商品を一から生み出し販売するメーカーに転じたのは理由があった。
 「問屋の場合、メーカーが1000円と売価を決めてしまえば1000円で売るしかありません。それで得られる利益も当然小さい。もともと、ものづくりが好きだった私からすれば、1000円のものにちょっとした付加価値をつければ、2000円にもなれば3000円にもなる。そんなジレンマが私をメーカーへと駆り立てたわけです。もちろん、それに見合った品質やアイディアを付加しなければなりませんが、そこがものづくりの面白さだと思うんですよ」
 しかし、卸売業と違って返品がきかないメーカーは、売れない商品を開発していたのでは在庫を抱えてしまうというリスクがついて回ることになる。実際、青木会長も設立から数年間は、夢を見ると決まって資金繰りに悪戦苦闘しているシーンだったという。まさに苦難の船出だったというのだが、そんな時に支えてくれたのが前職時代から付き合いのあった取引先の工場だったと振り返る。
 「日本の工場だと月末締めの翌月払いが常識。つまり、商品が売れれば資金を回して行けるわけですが、コストが高い。そこでコストを抑えられる工場でということになるのですが、海外の場合は前金を入れないと製品を作ってもらえません。苦しい時もあったのですが、長い付き合いのある香港と台湾のパートナーが青木さんならいいよと後払いで引き受けてくれたんです。つくづく人に助けられていると実感させられましたね」
 青木会長の人となりを物語るエピソードであるが、経営理念はまさにその性格を如実に表したものだ。
 「私が思うに企業の中には、オーナーの思うまま会社のサイフと自分のサイフの区別もないといったことがありがちですが、私も長く中小企業の中で働いて、会社は社員のためのもの、利益は社員と会社と社会の三者で分配するという理念に至りました」
 事実、同社では創業以来、利益の3分の1を社員還元、3分の1を社会還元に充てているといい、会社を個人の所有物にしないという理念のもと株式保有率を25%以下に保ち、会社の駐車場を利用するにも駐車料金を払うという徹底ぶり。また、ここ10年ほどは本社のある足立区に年間1000万円以上を寄付し、先の大震災の時には寄付のみならずいち早く被災地に支援物資を積んだトラックを出したという。
「会社育て、つまり人を育てることと社会奉仕をしたかったから会社を作ったといっても過言ではありません。この考えは私の原点ですから今後も変わることはありません」
 そんな経営哲学を持つ青木会長のもう一つのこだわりが商品開発である。そのコンセプトは市場が求めているものであれば、ジャンルを問わず開発していこうという積極的姿勢である。その結果が、コーヒーボトルやキッチンマットといった生活雑貨の他に家電、ペット用品までの商品ラインナップである。その開発に携わる二人の社員に話を聞いた。

body1-1.jpg会社を興したのは社員還元、社員育成、社会還元のためと話す青木宏会長

ヒット商品はこうして生まれた

 入社6年目の辻田希晋さんは企画開発部に所属し、これまでに数多くの商品開発に携わってきた。中でも自慢の一品がビジネスバッグに収納しやすい薄型の弁当箱「フードマン」だという。
 「企画会議はもちろん開かれるのですが、経理や事務といった部外の人の一言が商品になることもあるなど、弊社のものづくりは自由度が高いんです。このフードマンも会議ではなくて社内イベントでできた商品なんです」
 そのイベントは営業部と開発部の混合チームを3チーム作り、社内コンペ形式で商品を作ろうというもの。辻田さんのチームは3人で他2人は営業部所属だったという。その営業部員の一言でこのフードマンは誕生した。
 「営業部員が世間話のように、『弁当箱ってビジネスバッグに入れると膨らんで見栄えが悪いし、かさばって邪魔なんだよね』と話したのがきっかけで、それなら薄型の弁当箱を作ろうということになったんです。ただそのアイディアだけでは売れるという裏付けがないので市場調査をしてみたら、ちょうど弁当男子というのが流行り出していた時期だったんです」
 さらに調査を進めてみると男性向け弁当箱の売上は、女性向けのものとほとんど変わらないにも関わらず、男性向けは種類が少ないことが判明。コンペでも不便さを解消するアイディアと、裏付けとなる市場データがそろっていたことで難なく通過。早速開発ということになったのだが、商品化に向け試行錯誤があったという。
 「バッグには立てて入れることになりますので、汁がこぼれないようにパッキンを入れました。このパッキンを外枠だけじゃなく中の仕切りにも付けて、汁が他に浸みるのを防止。さらに、角を丸くして洗いやすいようにしたりしました。また、販売するに当たって、こだわったのがキャッチコピーです。商品を作っていくとあれもこれも要素を盛り込みたくなって伝わりづらいキャッチになりがちなんですが、当初の持ち運びやすいというのを押し出して『A4サイズの書類とピッタリ幅』というコピーにしました」
 その後、販売店や問屋向けに開かれた展示会で、「弁当箱は立ててはいけないというのが常識なのに、もとから立てて入れることを想定した商品は思いつかなかった」と高評価を得たといい、その斬新なアイディアと分かりやすいキャッチもあって同社のヒット商品になったという。

body2-1.jpgフードマン開発秘話を語る辻田希晋さん

同じ素材を使って違う商品を生み出す

 ユニークな商品はフードマンだけではない。入社2年目の脇田俊治さんが開発したのは猫の家である猫ちぐらだ。
 「弊社の商品に、天然素材の籐に見えるが、実はプラスチック製で気兼ねなく丸洗いできるというバスケットがあるんです。これは社員同士の何気ない日常的な会話だったんですが、この素材は軽くて丈夫だからペット用品にも使えるよねという話になったんです。天然素材を使った猫ちぐらは、猫が引っ掻いてしまってすぐダメになってしまうんです。私も猫を飼っているから、すぐにこれはいけると思いましたね」
 思い立ったらすぐ行動。サイズや色など、さまざまな角度からの検討が繰り返された。時には猫好き仲間を集めてのアイディア出しも行った。
 「猫は暗くて狭くて温かいところが好きなんです。この猫ちぐらにないのは温かいという要素だけ。だから、ヒーターが入れられるように背面に電源コードが通せる穴を開けました」
愛猫家から好評を得ていると喜ぶ脇田さん、同社の良さを「自分のアイディアを自社商品として形にできるところ」と話す。自由な発想をもとに次々に商品を開発する同社の企業風土は、ものづくり好きには魅力が尽きないようだ。

body3-1.jpg自身も猫好きだという猫ちぐらを開発した脇田俊治さん

編集部からのメッセージ

 同社は、他部署の社員とランチを食べる「シャッフル食事会」や文字通りこの日は残業をしないという「NO残業デー」といった取り組みもあって、2012年に足立区ワーク・ライフバランス推進認定企業に認定されている。認定の際に実施される社員に対する満足度調査では、調査員をして「これほどまで高い満足度は珍しい」と言わしめたという。社員還元の理念や風通しの良い社風の賜物といえる。

edit-1.jpg企画開発部の仕事風景。風通しが良く働きやすい環境だという
  • 社名:株式会社シービージャパン
  • 設立年・創業年:設立年2000年
  • 資本金:9,900万円
  • 代表者名:代表取締役会長 青木 宏  代表取締役社長 樋口 圭介
  • 従業員数:35名(内、女性従業員数12名)
  • 所在地:121-0816 東京都足立区梅島2丁目18番2号
  • TEL:03-5888-1051
  • URL:http://www.cb-j.com/

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