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株式会社エイ.アンド.エス.システム

株式会社エイ.アンド.エス.システム 設計者の新たな可能性を開拓し、老舗ひしめく業界に革新をもたらしたい

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設計者の新たな可能性を開拓し、老舗ひしめく業界に革新をもたらしたい

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設計者の新たな可能性を開拓し、老舗ひしめく業界に革新をもたらしたい

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常識を覆す創業ストーリー
設計者の新たな可能性を開拓し、老舗ひしめく業界に革新をもたらしたい

 業界の古い慣習を打ち破り、当たり前の“企業体”を作りたい――25年前に設計事務所として産声を上げた同社の軌跡を追いかける。

老舗の高い壁を、乗り越えてみたい

 建築業界は創業数十年、中には100年を超える老舗企業がズラリと名を連ねるような成熟産業。そんな世界で20年そこそこ企業の立場は非常に弱い。たしかに建築物には絶対的な安全が求められる。そこでは長年にわたって積み上げてきた技術と経験を持つ老舗に信頼が集まるということもあるという。だが、その一方で既存の慣習や概念を打ち破るような新しい力がなければ業界全体が停滞してしまう恐れもある。
 老舗が多いという状況は、新規参入が非常に難しいことを意味する。特に上流に位置づけられる設計となると参入障壁は極めて高くなる。それでもなお、情熱が竹内正勝社長を突き動かした。建築設計の専門家集団であるエイ.アンド.エス.システムを25年前に立ち上げた竹内社長は、まさに業界に新風を巻き起こすべく創業を決意したという。
 「建築設計は昔ながらの師匠と弟子の関係で成り立っているところがあるんです。指導方法ひとつとっても、“背中を見て盗め”というスタイル。そこで組織的に教育をすれば埋もれている人間にも光が当たるのではと考えたわけです」
 竹内社長が着手したのは教育だけではなかった。師弟関係を口実にしておざなりにされてきた報酬や福利厚生についても一般的な会社と同様レベルに整備した。そうした古い部分を変えて、一つの企業体として胸を張れる環境を目指したというわけだ。
 実は竹内社長はかつて技術者派遣業に携わっていた。派遣先で素晴らしい技術を身につけ、円滑なコミュニケーションが図れている人材が集えば、より一層技術が高められるのはもちろん、クライアント様との信頼関係もスムーズに築くことが可能ではないか。そんな思いが難しい状況を乗り越えていくための力となった。

body1-1.jpg「業界の新陳代謝ができるのが当社だと思っています」と竹内正勝社長

お客様目線のサービスの提供を徹底する

 志は高くとも現実はすぐさま新参者を受け入れてくれるわけではない。創業当時はさすがに仕事がなく、苦労に苦労を重ねたという。それでも、竹内社長には自らの思いを貫けば光明が差しこんでくるという信念があった。
 「設計者は“先生”と呼ばれる仕事なのですが、私は絶対にそう呼ばせないと心に決めていました。あくまでも設計をはじめとする技術サービスを提供するのが私たちの使命。先生という上から目線ではなく、施工主や建築会社と同じ目線で居続けようと意識していました」
 最初は半信半疑で建物の一部分の設計しか任せてくれなかった顧客たちも、かゆいところに手が届く同社のお客様目線のサービスに魅了され、創業3年目ごろになると建物を丸ごと任せられるケースが増えたという。
 老舗との技術の差は場数を踏むことでカバー。顧客の要望を叶えるのを最優先して、基本的には仕事を“断らない”姿勢を貫き通した。おかげで、元来得意としてきた空調や給排水衛生などの設備設計のみならず、意匠や電気、積算など、仕事の幅が広がっていった。同時に技術的な多様性も身につけた。今では上流の設計コンサルタントとしての仕事も数多く舞い込んでくるようになったという。
 「案件としても誰もが知る東京のランドマーク的なビルも手掛けましたし、室内スポーツ施設の案件では、独自技術を駆使して巨大空間の空調を作り上げたこともあります」
 と竹内社長は誇らしげに語る。お客様と真摯に向き合ってきた結果、大手にも負けない重要な役割を担うに至ったのである。

body2-1.jpg高度な技術を有する設計者たちが続々と育っている

技術的難易度の高い巨大案件も手掛ける

 入社11年目の長沼博明さんはマネージャーとして同社が得意とする空調・給排水衛生の設計に携わり、これまでに難易度の高い数々の案件を手掛けてきた。とりわけ印象に残っているのが、首都圏の数万平方メートルにわたる地下街の改修プロジェクト。
 「鉄道へのアクセスが至便だとうこともあり、1日に何十万人もの人間が行き交うような地下街だったものですから、人の流れも店舗の営業も止めずに改修しなくてはなりませんでした。設計でも作業の細かいところまでこだわって設計する必要があり、作業は困難を極めました」
 完成に要した月日は実に3年。これだけ長期的かつ大掛かりな工事だと、机上で設計をすれば仕事が終わるわけではなく、関係者と何度も意見を交わしながら修正に修正を重ねる必要がある。工事中に盲点が見つかり、急きょ変更をするケースも何度もあった。
 その中で長沼さんが心がけていたのは、“自分本位にならない”ということ。
 「設計者が楽になるやり方というものは確かに存在します。しかし、お客様や実際に地下街を使う人のことを思ってこそ、初めてよりよいモノができあがるのだと肝に銘じていました」
 振り返れば、上司たちからもお客様第一の姿勢を徹底して指導されてきた。設計者は先生ではない。サービスを提供する側である――竹内社長の掲げる創業の理念は、会社全体に脈々と根付いているのである。
 「作っている最中は多くの人の真ん中に立ち必死に調整をしているので、やりがいなど感じる暇はないですね。ただ、完成後、業界内で自分の仕事が話題となり、『あの工事はどうやって設計したんだ?』という声が聞こえてくることがあります。まさに設計者冥利に尽きる瞬間です」
 設計業界では後発の同社が、同業者も認める存在にまで上り詰めた。長沼さんの自信あふれる言葉から、そんな事実が窺い知れる。

body3-1.jpg長沼さんが入社した当時の設計者は10人程度。「今では130人規模となり、会社は着実に成長しています」

若手社員たちも着実に成長を遂げる

 長沼さんはマネージャーとして部下を育てる役割も担っている。直属の部下の一人として、実力をつけているのが5年目の池田葵さんだ。工業高校を卒業後、設計というモノ作りの上流に携わる同社に興味を抱いて扉を叩いた。新卒一期生の一人でもある。
 「高校で設計の基礎を学んだとはいえ、プロの世界ではわからないことだらけ。周囲の先輩に話を聞いたり、同期と頭を突き合わせたりしながら、一つ一つの問題を乗り越えていきました」
 と池田さんは新人時代を振り返る。どうしても年齢層が高くなりがちな設計業界において、10代で設計者としてデビューするというのは稀なケース。困難も多かったが、それでも前向きにやってこられたのは、技術を高めるに絶好の環境が同社に整っていたからにほかならないと声を大にする。
 「案件数が多いだけにどんどん新しいことにトライできましたし、経験豊富な諸先輩方が分かりやすく知識を伝授してくれるので、日増しに自分を高めていくことができました」
 そんな池田さんは、直属の上司である長沼さんから日々、熱心な指導を受けているが、忘れられない言葉がある。それは「見やすい図面を作るには、お客様がどうしたいのかを考えることが大切だ」というものだ。池田さん自身、相手の言葉に耳を傾け、サービスの提供に重きを置くのを常に意識して仕事に臨んでいる。
 創業者から中堅社員、若手までがブレずに同じ思いを共有しているからこそ、後発ながらも着実に成長し続けているのだろう。

body4-1.jpg先輩の指導のもと、若手の池田さんもメキメキと実力を身に付けている

編集部からのメッセージ

設計者として多様なキャリアを築き上げられる

 株式会社エイ.アンド.エス.システムの成果物を見渡すと、オフィスビル、病院、美術館、大型ホール、公共施設など、実に多岐にわたる建築設計を手掛けているのがわかる。得意分野である空調・給排水衛生はもとより、意匠や電気設備の設計、積算、設計のコンサルティングにも進出するなど、総合力の高さにも光るものがある。
 多くはゼネコンや大手設計事務所の依頼のもとでの仕事となっているが、近年は“元請け”として企画や設計プロポーザルから取り組むケースも増えてきているという。着実に設計コンサルタントへの階段を駆け上っているのである。
 「大手に技術者を派遣する事業も営んでいるのですが、自社で設計者として働いていた者が、視野を広げるために別のクライアント様に“修行”に出かけるケースもあります。各社の専門技術や設計ノウハウを吸収し、設計者として幅を広げ多様なキャリアを築くことができるのが、当社で働く醍醐味のひとつです」(竹内社長)
 創業して四半世紀を超えるが、建築設計の世界では今なお新参の部類。5年前から新卒を定期的に採用してきたこともあり、社内には20~30代の若い社員の姿が一気に増えてきた。元来、定着率が高い企業だっただけに、平均年齢が高くなる傾向にあったが、新卒採用を精力的に行った結果、若手が活躍する会社という印象が強くなった。若い力の個性を見出して“いいところ”を伸ばしていく教育を行っていることで、一人ひとりに向き合ってしっかりコミュニケーションをとる文化も形成されたという。新卒の力が社内をいっそう活性化させていったのは間違いない。
 まだまだ建築業界、設計業界は変化すべき課題が山積している。若い力が主人公となっている同社が、いっそう力強く牽引していけば、業界にさらなる革新と活性をもたらしてくれることだろう。

edit-1.jpgお互いを「さん」づけで呼び合うフランクな社風が自慢だ
  • 社名:株式会社エイ.アンド.エス.システム
  • 設立年・創業年:設立年 1992年
  • 資本金:4,000万円
  • 代表者名:代表取締役社長 竹内 正勝
  • 従業員数:130名(内、女性従業員数40名)
  • 所在地:102-0072 東京都千代田区飯田橋3-11-13フォーキャスト飯田橋
  • TEL:03-3239-1822
  • URL:http://www.a-ss.co.jp
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください

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